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株主総会​General meeting of shareholders

ご質問とその回答

当日回答したご質問・ご意見(事前にいただいた質問を含む)

また下記の回答は本株主総会開催時点の内容を掲載しており、最新の情報とは異なる場合がありますためご注意ください。

ユーグレナが生成する油脂について、食用油や石鹸等への活用に関するご質問
貴重なご意見ありがとうございます。石鹸は脂肪酸塩が主成分であるため、ミドリムシから採れる油は石鹸に向いておりません。これまでも検討したことはありますが、優位性があまりなかったため、現時点で石鹸への活用は検討しておりません。やはり航空燃料の原料として活用するのが一番ユーグレナらしい、ミドリムシらしい方法と捉えておりますので、引き続き取組を推進してまいります。
他方、クロレラの油は石鹸になり得ますが、石鹸にするにはもったいないくらい良い油で、食品への活用について可能性を感じております。高機能な油が取れた際には、商品化を進めたいと考えております。
さらに、微細藻類の一種であるオーランチオキトリウムには、大量のDHA等が含まれているため、それらを活用した高機能な油として使える可能性もございます。
今後の目標株価と、足元の株価動向について経営責任に関するご質問
まず、足元2年の株価低迷について、お詫びを申し上げます。現在の株価低迷のダウントレンドを何とかしたいと、一番の大株主として同じ気持ちでおります。個人投資家・機関投資家との対話を通じて感じたのは、6期連続の営業赤字は評価されにくいということです。機関投資家の比率も国内・海外ともに低下しており、マレーシアのプロジェクトの遅延についてのご心配、ご不安を感じられております。これらを何としても改善する必要があると考えております。指標にしているのが調整後EBITDAです。営業利益はM&Aコストと無形資産償却の負担が大きく、黒字にするのが難しいという説明を続けてきましたが、2年で黒字にすると決めて、若原・植村とこの1年取り組んできました。上場来最安値から上昇トレンドにするためには、株主様の不安を取り除く必要があるという観点で、黒字体質への変革を実行してきて、実現したところです。
さらに、昨年12月にマレーシアプロジェクトに5%出資が完了し、今年9月を目途に15%出資を実行し、上昇トレンドを作っていくことが大事だと考えております。もう一度、株主様に選んでいただける会社になれるよう取り組んでまいりますので、上昇トレンドを確実にしていく大事な1年として、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
希望退職に至った背景と経営の報酬減額・開示についてのご質問
希望退職募集は経営者としての責任を痛感しております。深く反省するとともに、こういったことに再び至らぬよう、経営者としての責任の取り方として、株価の上昇トレンドを着実なものとし、「人と地球を健康にする」ユーグレナの魅力を進めることに邁進していく所存です。今回の希望退職については、特損で2.5億、固定費削減効果は3.7億円/通期を見込んでおり、黒字体質の定着に寄与する施策であったと言えるようにしてまいります。
経営の報酬減額については、敢えて開示しておりませんが、出雲、若原、植村の3名に関しては取締役報酬を3か月間、出雲については30%、若原・植村については10%減額致しました。開示しなかった理由と致しましては、今回の希望退職募集は、黒字化体質の定着に向けて、攻めの一手として行っていることから、取締役報酬の減額はあくまでも社内に対してケジメをつけるという位置づけであり、株主に対して実施の責任を取るという位置付けには馴染まないと判断したためです。本日はご質問頂きましたので、詳細をご報告させていただきました。
直販定期購入者数の微減に関する現状認識と、今後の方針に関するご質問
直販定期顧客数について、CONCが1年で3倍に急成長を果たしている一方で、C COFFEE等微減が続いているブランドを補いきることが出来ず、合計としては若干の微減となっております。
しかしながら、それほどご心配いただかなくてもよいと自信を持っております。2023年対比で広告宣伝費が2億弱減少している一方で、売上は微増しています。これは、キューサイで実施しているBigサイズ導入促進による1人あたりの顧客単価の引き上げとコスト削減に関する施策や、ユーグレナで実施している広告効率の良いアクティブシニア層と子育て層に集中的にリーチできているためです。現在は、広告効率の悪いお客様に無理して投資するのではなく、少ない広告投資で効率的な顧客獲得を行い、黒字体質を定着させるフェーズと認識しているため、若干の定期顧客数の微減はあるものの、今期も同様の施策を行ってまいります。
一方、CONCに関しては、とても好調であるため、広告効率にこだわり過ぎず、新規のお客様を増やしていくための投資を無理のない範囲で取り組んでまいります。
希望退職者の属性と、社内の雰囲気に関するご質問
今回の希望退職者の属性は主にヘルスケア事業とコーポレート部門が中心となっております。ヘルスケア事業については、通販が主なチャネルですが、お客様のご要望もあり、ここ数年量販・ドラッグストアチャネルの拡大に力を入れてきました。しかしながら、量販・ドラッグストアチャネルは事業拡大に多くの投資が必要であり、我々の強みが生かせず苦戦していたため、今回縮小、撤退を行うという判断に至りました。量販・ドラッグチャネルについては、アリナミン製薬社のようなパートナー企業への原料提供やOEMなどを行うことでユーグレナを展開していきたいと考えております。なお、量販・ドラッグストアチャネルの縮小・撤退に関しては、極力お客様に迷惑をかけないように進めていく所存でございます。コーポレート部門については組織のスリム化・最適化に伴うものとなっております。
社内の雰囲気としては、構造改革を前向きに捉える社員が多く残り、共に更なる変革を進めていく意欲を持つ社員が増えております。2024年は6年連続の赤字から黒字を達成し、これを一過性に終わらせず2025年も営業利益を4倍に増加していこうと団結して取り組んでおり、株主の皆様にも安心して黒字体質を感じていただけるようになると信じております。業務負荷が増える部分はありますが、私も含めミドリムシをたくさん飲んで元気いっぱいで取り組んでいくのでご心配なくお任せ頂きたいと存じます。
バイオ燃料に関するブランディング・PR施策(防災用の活用等)に関するご質問
化石由来燃料に比較して価格の課題があるという意味で、ブランディング・PRの必要性については同じ認識であり、代表的な例をあげると「G7広島サミット(主要国首脳会議)」で政府専用機、チャーター高速船、シャトルバスにユーグレナのバイオ燃料を供給させていただきました。こうしたPR的な意味合いでのバイオ燃料の活用チャンスがある際は、我々も積極的に提案し、PR活用を促進しております。ただし、日常使いに関しては価格的な課題もあり、なかなか活用が進まないのが日本の現状と考えております。先日、第7次エネルギー基本計画が発表されましたが、特定大企業において基準値以上のCO2排出する場合は、カーボンクレジットを購入し相殺するというルールが順次適用されることとなっております。
また、罰則規定はございませんが、日本政府は「国内における2030年のSAF供給目標量を航空燃料消費量の10%」とする方針を示しており、さらに脱炭素に向けた活用のインセンティブが設定され、バイオ燃料の導入が進んでいくと認識しております。新エネルギーに関しては、国の強制規格で少しずつヨーロッパのように浸透が図られていくと思いますので、日本における議論の展開は慎重に見極めるとともに、防災用の活用等も含め政府にも働きかけを継続的に行ってまいります。SAF官民協議会や東京都などとも連携もしておりますので、PR施策としてだけでなく、継続的にバイオ燃料を使っていただけるように努力してまいります。
IR・株主対応の電話停止とHPでの情報充実化に関するご質問
電話でのご質問については、株主様によって違う内容をお答えしないように、株主平等の原則に基づいて、公開情報をもとに適切かつ丁寧に回答に努めてまいりました。しかし、回答者やタイミングによって回答が変わってしまうことを回避するために、電話対応を停止するという判断を致しました。多くいただく質問に関しては、HPの「よくあるご質問」で開示することは行っており、今後も充実していきたいと考えております。そして、投資家説明会にご参加いただいた際に、お問い合わせが多いトピックについて丁寧に時間を割いてご説明できるように、IRでの発信を向上できるように努めてまいります。また、株主の皆様と直接お話しできる機会を非常に大事にしており、株主総会・投資家説明会・ユーグレナフェス等の機会やイベントは継続し、より双方向的なやり取りができるように改善していきたいと考えております。情報発信に消極的になったわけではないため、ご理解いただけますと幸いです。
①株主総会の開催方法(会期中の議決権数説明)に関するご指摘
②バイオ燃料商業プラントの出資比率に関して、想定比率30%とのギャップに関するご質問
①開催方法については、会社法上の問題はない形を取っているという理解ですが、ご意見いただきましたので申し上げます。本日のご出席株主数は28,940名、議決権個数は728,571個、総議決権個数に占める割合は53.48%となり定足数を満たしております。
②商業プラントの出資比率について、30%を目標に掲げていたものの、結果的に最初は5%となってしまいましたが、現在、早期に出資比率を15%まで引き上げることに最も注力をして取り組んでおります。マレーシア国営石油会社であるペトロナスと、ヨーロッパのエネルギー大手であるEniとの合弁事業であり、想定通りに進まないことも多くありましたが、ユーグレナのようなベンチャー企業が15%の出資オプションを獲得できたことは、交渉を頑張ってくれたエネルギーカンパニーの仲間の大きな成果だと考えております。交渉の細かい点についての開示は控えさせて頂きますが、足りない部分については私がお叱りを受けますので、エネルギーカンパニーの仲間に会った際は、是非応援の言葉をかけて頂けたら有難く存じます。
2027年までに株価を1200-1500円に引き上げるための具体的なロードマップと、新体制になって、出雲さん、若原さん、植村さん3名ご自身のこの1年の評価に関するご質問
(出雲)6年連続赤字からの脱却、マレーシアにおけるバイオ燃料商業プラントの出資比率の確保、この2つを達成しない限り株価は安定しないと考えております。よって、新体制に移行した際に「黒字体質への転換」を掲げ、2年で営業黒字化することを目標に推進してまいりましたが、1年で前倒しで達成することができました。黒字化については、主に植村の頑張りが貢献したが、この点は100点だと考えております。
他方、バイオ燃料商業プラントついては遅延もありご心配をかけましたが、20204年12月に5%の出資が完了し、ようやくスタートラインに立てたという認識です。ここは若原がメインで取り組んでおりますが、2025年早期に15%まで出資比率の引き上げを行うことができれば、100点だと考えております。
譲渡制限付き株式の行使価格が株価1200円または1500円であるため、黒字体質の定着と、バイオ燃料商業プラントの出資比率を15%に持っていくことができれば、株価を上昇トレンドに持っていけるのではないか、という想いでこの1年間取り組んでまいりました。組織のスリム化を行い、黒字定着に貢献しそうなCONCのような製品への機動的な投資意思決定が迅速にできる体制も整えていきたいと考えております。株価がダウントレンドになっているとことから、1,200円-1,500円という水準に戻していかないといけないという責任も感じてございます。自分自身の点数については、株主の皆様の評価次第と考えております。植村・若原からも一言お願いします。

(植村)黒字というは当然であるという考えからスタートをしておりますので、今回の黒字化の達成は、当たり前のことを当たり前にお伝えできる状態になったと捉えております。この1年は、とにかく各事業について冷静に、厳しく判断していくことに注力しました。その結果、我々の軸である微細藻類にはまだまだ可能性があると自信を持てた1年にもなりました。微細藻類を軸とした、事業を伸ばすための種まきを行っておりますので、2025年はさらにスピード感をもって取り組んでいく所存です。株価を1,200円-1,500円の水準までもっていくことに対しても、全身全霊で取り組んで成し遂げたいと考えております。現時点でご不安に思っておられる方多くいることは重々承知しておりますが、必ず達成できる自信を持っておりますので、ぜひご期待ください。

(若原)CFiOも兼務しており財務に責任を持っております。株価について多くのご質問をいただいており、十分な結果が出ていないと認識しており、私自身としても全く満足しておりません。2024年は出雲からもお伝えしている通り、黒字化に取り組んだとともに、バイオ燃料商業プラントについては、私も財務の面から前線に立ってペトロナス・Eniと交渉してまいりました。出資比率が目標としていた30%から15%に下がってしまった点に関しては力が及びませんでしたが、私としては最大限の成果が出せたと考えております。この結果、年間10万KLのバイオ燃料を取り扱うことが出来るということは、日本の需要に対しても相応の規模がありますし、我々の収益に関しても十分な意義があると考えております。出資比率15%への引き上げは、財務責任者として完遂してまいりますし、営業利益の向上についても取り組んでまいります。
一方で、商業プラントの完成はまだ先になりますので、ミドリムシの原点回帰についてもう一度注力していきたいと考えております。ミドリムシの生産量を増やし、生産コストを削減することで、肥料・飼料の原料として活用したり、パラミロンを新たな成分として販売する等、新たな市場に参入することが出来ないか平行して進めてまいります。2025年2月にタンク培養でミドリムシの生産密度が10倍に増えるという成果も発表いたしました。微細藻類・ミドリムシを軸に、様々なアプローチを考えることで、2026年中に株価1,200円・1,500円に到達できるように手を打っていきたいと考えております。また、投資家の皆様の事業理解を更に深めていけるようなIRを行うことでも、株価上昇にも寄与していきたいと考えております。
2025年度の業績予想と今後3年間の中長期的な目標に関するご質問
業績予想について、売上高は480億円、EBITDAは50億円、これは共に過去最高の数字となっております。営業利益も3億円から4倍の12億円にいたします。売上が若干弱気に見えるかもしれませんが、ヘルスケア事業については、紅麹に関する影響は脱したが、原料に関する品質管理や安全性についてこれまで以上にシビアな見方をされるようになってきているため、市場の要求に耐えうる商品ラインナップを確立する必要があると考えております。
また、CONCのような新しいブランドを成長させて、他の微減しているブランド群をカバーし、全体としては売上を維持するという方針でおります。そのためには、意思決定を迅速に行い機動的にリソースを移していく必要があると考えております。
競争力の源泉となる分野における人材流出は起きておらず、社内の雰囲気も7事業年度ぶりの黒字を達成し勢いがついていること、そして我々の強みが活かせない量販・ドラッグチャネルは縮小・撤退し、我々の強みを発揮できる分野に人員配置を変えていくことで、今の事業のモメンタムを失わないよう十分注意して経営執行するように意識しております。
足元は売上よりも利益重視で経営に取り組んでまいる所存です。2025年は構造改革を実現し、新規事業のスピードを落とさず、バイオ燃料商業プラントの15%出資も達成し、強靭な黒字体質への転換を達成していけるように尽力してまいります。 2030年の中長期的な展望については、ヘルスケ事業に関しては、2025年に不採算領域の縮小・撤退を進めたうえで、ミドリムシへの原点回帰で新素材・市場を含めて取り組んでまいります。バイオ燃料事業については今マーケットが少ない状態ですが、SAF・HVOの供給が進むように政府・自治体への働きかけを継続的に取り組んでいく所存です。
魅力と可能性が詰まったミドリムシという素材ですが、この魅力をご理解・ご納得いただけるまで至っていないのは、私自身の力不足と感じておりますが、2025年の1年は残った180名の仲間とともに再起し、2030年の展望に繋げていく大事な年と考えております。引き続き応援のほど、宜しくお願い致します。

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