ニュースリリース
都営空港にユーグレナ社の国産SAFを導入
希望する全ての空港利用事業者にサステオを供給
株式会社ユーグレナ
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)は、2022年10月31日付で東京都と締結した「バイオ燃料導入促進事業に係る協定」※1に基づき、都営空港調布飛行場にて、当社が製造・販売するバイオジェット燃料(以下「SAF※2」)「サステオ」を同飛行場の共同給油設備に2023年3月10日から3月末頃まで供給することをお知らせします。東京都との取組みで、SAFを供給するのは今回が初となります。
※1 2022年11月18日ニュースリリース:https://www.euglena.jp/news/20221118-2/
※2 Sustainable Aviation Fuelの略称で、持続可能な航空燃料のことを指します
アジア航測株式会社
テキストロン・アビエーション式C90GTi
共立航空撮影株式会社
セスナ式208B型
当社と東京都は、2022年10月31日付で、環境にやさしいバイオ燃料の活用推進と普及を目的とした「バイオ燃料導入促進事業に係る協定」を締結し、これまで、乗用車、バス、配送車、農業機械、建設機械、屋形船などの車両や船に次世代バイオ燃料「サステオ」を導入し、東京都におけるバイオ燃料の普及を進めてきました。
今回の調布飛行場へのSAF導入は、本協定に基づいて実施されるもので、調布飛行場のジェット燃料共同給油設備へSAFを供給することにより、希望する全ての調布飛行場利用航空事業者へのSAFの供給が可能となります。東京都との取組みの中で、SAFを供給するのは今回が初となります。同時に、空港内地上車両への次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」の供給体制も整備し、都営空港調布飛行場全体での環境負荷低減に貢献します。
今回当社が供給したSAFは、原料に使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂等を使用し、従来の石油系ジェット燃料と混合した環境負荷の低い燃料で、ASTM D7566規格※3に準拠しています。SAFは、燃料の燃焼段階ではCO2を排出しますが、使用済みの食用油の原材料である植物とユーグレナはどちらも成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にプラスマイナスゼロとなる、カーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されています。
※3 当社が微細藻類や使用済み食用油などの生物系油脂を原料としてBICプロセスにより製造した純バイオジェット燃料は、ASTM International(旧 米国材料試験協会 American Society for Testing and Materials)が定める国際規格であるASTM D7566 Annex 6に準拠しています
<概要>
■実施期間
・2023年3月10日から2023年3月末頃まで
■実施場所
・都営空港調布飛行場(調布市西町)
■給油対象
・サステオ使用を希望する全ての調布飛行場利用事業者
■主な給油対象(予定)
・アジア航測株式会社運航の航空測量機
供給機体:テキストロン・アビエーション式C208型、テキストロン・アビエーション式C90GTi
・共立航空撮影株式会社運航の航空測量機
供給機体:セスナ式208型、セスナ式208B型
・空港内で使用する給油車両、電源車両、牽引車両
当社は、持続可能な社会の実現に向けて環境負荷低減に貢献するため、今後も次世代バイオ燃料「サステオ」の普及を目指します。
<「サステオ」について>
株式会社ユーグレナが製造・販売するバイオジェット燃料(SAF)および次世代バイオディーゼル燃料で、使用済み食用油や微細藻類ユーグレナから抽出した油など、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原料からつくられており、バスや船舶、飛行機といった陸・海・空のモビリティにて活用されています。分子構造が石油由来の燃料と同等であり、既存の内燃機関に負荷をかけること無く使用できます。
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp
― 本件に関するお問い合わせ先 ―
株式会社ユーグレナ コーポレートコミュニケーション課