ニュースリリース
国産SAFを使用した初の国際線フライトを実施
国内空港のハイドラント施設から国産SAF「サステオ」を初給油
株式会社ユーグレナ
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、双日株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:藤本昌義、以下「双日」)のグループ会社であるフェニックスグループのPhenix Jet Cayman SEZC(本社:ケイマン諸島、代表者:Andrew Svoboda、以下「フェニックスジェット・ケイマン社」)が運航するビジネスジェットに、ユーグレナ社が製造・販売する国産SAF「サステオ」※1(以下、「サステオ」)を給油し、国産SAFを搭載した初の国際線フライトを実施したことをお知らせします。
今回のフライトで使用した「サステオ」は、去る9月16日※2、成田国際空港株式会社(以下「NAA」)が設置・運用する給油ハイドラントシステム※3に、国内空港のハイドラント施設として初めて導入された国産のSAF※4です。
フェニックスジェット・ケイマン社が運航するビジネスジェットは、2022年9月29日(木)、NAAのハイドラント施設を使用し、成田国際空港で「サステオ」の給油を行い、出発しました。
今回当社が供給した「サステオ」は、原料に使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂等を使用し、従来の石油系ジェット燃料と混合した環境負荷の低い燃料であり、ASTM D7566規格※5に準拠しています。「サステオ」は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出しますが、使用済みの食用油の原材料である植物も、微細藻類ユーグレナも、成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されています。
※1 当社が製造・販売するバイオ燃料の名称で、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原料からつくられています。また、今回供給されるSAFは、当社が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業である「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築、微細藻類基盤技術開発」の採択を受けて製造したものです。
※2 2022年9月9日のリリース https://www.euglena.jp/news/20220909/
※3 航空機で使用するジェット燃料を安全・安定的に輸送するために、NAAが設置・運用する給油システム。成田空港内に設置した給油センターから、払出ポンプを使用してエプロン(航空機の駐機施設)に埋設した配管にジェット燃料を送り出し、各給油スポットまでジェット燃料を届けています。
※4 Sustainable Aviation Fuelの略称で、動植物油脂や廃食油等の持続可能な原料により製造された燃料を従来のジェット燃料に混合したもの。従来のジェット燃料と同等の性質と規格認証されていて、CO2排出量の削減効果があります。
※5 当社が微細藻類や廃食油などの生物系油脂を原料としてBICプロセスにより製造した純バイオジェット燃料は、ASTM International(旧 米国材料試験協会 American Society for Testing and Materials)が定める国際規格であるASTM D7566 Annex 6に準拠しています。
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp
―報道関係者お問い合わせ先―
株式会社ユーグレナ コーポレートコミュニケーション課