ニュースリリース
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ユーグレナ社×伊藤忠商事株式会社、コロンビアでのミドリムシ海外培養実証事業を開始しました
~インドネシアに続き2か国目、海外培養実証事業が本格展開へ~
株式会社ユーグレナ
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、伊藤忠商事株式会社(以下「伊藤忠商事」)とともに、バイオ燃料用と飼料用の微細藻類ミドリムシ(学名:ユーグレナ)の海外培養実証事業をコロンビア共和国(以下「コロンビア」)にて開始することを決定し、パートナー企業および現地の有力大学との協力協定を2019年11月12日に締結したことをお知らせします。なお、コロンビアでのミドリムシの海外培養実証事業は、2019年6月に発表したインドネシア共和国(以下「インドネシア」)における実証事業開始に続き、2か国目となります。
写真1 Drummond Ltd. Colombia社の火力発電所 写真2 現地培養データを取得するための培養槽
ユーグレナ社は、伊藤忠商事との覚書締結※以降、生産コストや培養環境、用地確保の観点から、インドネシアを本実証事業の候補国に選定し、ミドリムシを現地で培養するための実施体制を構築してきました。そしてこの度、インドネシアに加えてコロンビアにおいても本実証事業を実施することを決定し、提携パートナーとしてDrummond Ltd. Colombia社(以下「DMMD社」)を選定し協力協定を締結しました。DMMD社は、伊藤忠商事が2011年に出資した石炭サプライヤーで、今般の協力協定により同企業が所有する火力発電所の近隣にミドリムシの培養試験実施用地を確保し、同発電所より排出される二酸化炭素や熱を利用していくことで本実証事業を推進していきます。
※伊藤忠商事とのミドリムシ海外培養実証事業開始に向けた覚書の締結について(2019年6月19日)https://ssl4.eir-parts.net/doc/2931/tdnet/1722293/00.pdf
加えて、ユーグレナ社は現地政府への実証事業に関する申請対応のため、DMMD社所有のLa Loma炭鉱が所在するコロンビア・セサール県の公立大学Universidad Popular del Cesarと協力協定を締結しました。今後は同大学を通じて、日本産ミドリムシの輸出入や現地ミドリムシの採取、ミドリムシの屋外培養試験などの研究活動を行います。なお、2019年8月にユーグレナ社からコロンビアへ研究員の派遣と試験設備の準備を完了しており、11月上旬より現地培養試験を開始しました。
また、インドネシアでも研究員の派遣はじめ試験準備を完了しており、コロンビアと同時期の11月上旬より培養試験を開始しました。半年から1年間の両国での試験結果より、海外における培養実証事業の実施国を絞りこむとともに、培養試験の規模拡大を予定しています。
今後もユーグレナ社は、伊藤忠商事と連携し、本実証事業を通じてSDGs(持続可能な開発目標)のうち、「GOAL7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「GOAL9:産業と技術革新の基盤をつくろう」「GOAL13:気候変動に具体的な対策を」「GOAL14:海の豊かさを守ろう」「GOAL17:パートナーシップで目標を達成しよう」への貢献に取り組んでいきます。
<株式会社ユーグレナについて>
株式会社ユーグレナは2005 年に世界で初めて石垣島で微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。「人と地球を健康にする」を経営理念とし、石垣島で生産した微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した機能性食品や化粧品等の開発・販売、バイオ燃料の開発などを行っています。https://euglena.jp
<伊藤忠商事株式会社について>
伊藤忠商事株式会社は、1858年初代伊藤忠兵衛が麻布の持ち下りで創業したことにはじまり、現在は世界63ヶ国に約110の拠点を持つ大手総合商社として、繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において国内、輸出入及び三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開しております。
<微細藻類ユーグレナについて>
微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)は、植物と動物の両方の特徴を持ち、ビタミン類やミネラルなど豊富な種類の栄養素をバランス良く含む藻の一種です。2005年に株式会社ユーグレナが世界で初めて食用屋外大量培養に成功しました。
以上
―報道関係者お問い合わせ先―
株式会社ユーグレナ コーポレートコミュニケーション課