リアルテックファンド、次世代型細胞分析分離システム開発を行う
「シンクサイト株式会社」に出資を実施

株式会社ユーグレナインベストメント

　株式会社ユーグレナインベストメント（本社：東京都港区、代表：永田暁彦）は、研究開発特化型ベンチャーキャピタルファンド「リアルテックファンド」の新たな投資先として、次世代型の高速細胞分析分離システムの開発を行うシンクサイト株式会社（以下「シンクサイト社」）への出資を実施したことをお知らせします。

　シンクサイト社は、独自イメージング技術^※1、機械学習を用いた細胞形態データ処理^※2、マイクロ流体技術^※3などの異分野技術を組み合わせた次世代型の高速細胞分析分離システム（高速イメージングセルソーター）を開発しています。顕微鏡やフローサイトメトリー^※4といった細胞を計測する技術は、がんや免疫疾患をはじめとする病態の解明や病気の診断などにおいて基盤となる技術ですが、従来は情報量とスピードを両立させることが困難でした。新開発の高速イメージングセルソーターを活用することで、未知の細胞の発見や、創薬研究等の生命科学研究を革新するのみならず、新しい医療診断や細胞治療の実現を通じて、医療の発展に貢献することが期待されています。

　リアルテックファンドは今回、J-KISS型新株予約権（コンバーティブルエクイティ）を引き受けるとともに、同社の事業開発や研究開発等を支援していきます。
　詳細は以下のとおりです。

※１独自イメージング技術：細胞の形態データを、細胞の動きと構造照明光と１画素素子を用いて、波形データとして圧縮変換計測する独自の技術
※２機械学習を用いた細胞形態データ処理：波形データを統計処理する事により、データに潜む「法則」を見つけ出し、未知の波形データ（細胞形態情報）を区別する独自のデータ処理技術
※３マイクロ流体技術：データ処理によって区別した結果をもとに、微小な流路内でリアルタイムに細胞を分取する技術
※４フローサイトメトリー：短時間に多量（毎秒数万個）の細胞を１個ずつ定量測定する統計的精度の高い細胞測定法

シンクサイト社が開発した高速イメージングセルソーター（ゴーストサイトメトリー）

シンクサイト株式会社の出資について

■ シンクサイト株式会社の概要と支援内容について
設立年月：2016年2月2日
所在地：東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ205
代表者：代表取締役　勝田 和一郎
資本金：2,240万円（資本準備金含まず）
事業内容：高速イメージングセルソーターの開発・製造・販売
HP：http://thinkcyte.com
支援内容：ファンドの出資企業との連携推進、事業開発や研究開発活動の支援
出資時期：2018年1月

■リアルテックファンドについて（HP：http://www.realtech.fund）
ユーグレナ社の100％子会社であるユーグレナインベストメント、ＳＭＢＣ日興証券、リバネスが 3 社 で設立した「合同会社ユーグレナＳＭＢＣ日興リバネスキャピタル」が管理運営するベンチャーキャピタルファンドで、リアルテックベンチャーの投資育成を主目的としています。参加企業は合計 30社、ファンド規模は94億円（2018年2月現在）で、日本最大級のリアルテック特化型ファンドです。出資者である事業会社とともに、リアルテックベンチャーへの投資・育成を行っています。

以上

―報道関係者お問い合わせ先―
株式会社ユーグレナ　コーポレートコミュニケーション課