ニュースリリース
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リアルテックファンド、生体模倣技術を応用した機能性材料を開発する
「インテリジェント・サーフェス株式会社」に出資を実施
株式会社ユーグレナインベストメント
株式会社ユーグレナインベストメント(本社:東京都港区、代表:永田暁彦)は、ベンチャーキャピタルファンド「リアルテックファンド」の新たな投資先として、生体模倣技術※1を活かした機能性材料「MPCポリマー」を開発するインテリジェント・サーフェス株式会社(以下、インテリジェント・サーフェス社)への出資を実施したことをお知らせします。
※1 生体模倣技術…生物の優れた構造や機能を模倣し、応用する技術開発のアプローチ。バイオミメティクスとも呼ぶ。
ヒトの細胞を構成する膜構造の総称を生体膜といい、生体膜はリン脂質※2やタンパク質で組成されています。現代医療では、人工血管などの体内に埋め込まれる医療機器が数多く使用されていますが、人工的な素材で作られた機器は、体内で異物として認識されてタンパク質吸着や血栓などの生体反応を引き起こすことがあります。
※2 リン脂質…生体膜の主要な構成要素となる脂質の一種。界面活性剤のような疎水性と親水性の両親媒性を持つ。
インテリジェント・サーフェス社では、最先端の生体模倣技術として、ヒトの生体膜のリン脂質と同様の成分を含む「MPCポリマー」を開発しています。この「MPCポリマー」で体内に埋め込む医療機器をコーティングすると医療機器の表面が生体膜として認識されるため、生体反応の起きにくい医療機器の開発が可能となります。また、「MPCポリマー」コーティングされた表面は高い潤滑性や防汚性を示すことから、工業製品への活用も期待されています。
なお、同社では、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)による平成29 年度「研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」助成事業(以下、STS)の採択を受け、「MPCポリマー」の事業化を進めています。今回、リアルテックファンドは、同社が第三者割当増資により発行する株式を引き受けるとともに、NEDOのSTSにおける認定ベンチャーキャピタルとしてインテリジェント・サーフェス社の研究開発や販売・マーケティング活動等を支援していきます。
詳細は以下のとおりです。
インテリジェント・サーフェス株式会社への出資について
■ インテリジェント・サーフェス株式会社の概要と支援内容について
設立年月:2016年5月2日
所在地 :千葉県柏市柏の葉5-4-19 東大柏ベンチャープラザ305
代表者 :代表取締役 切通 義弘
資本金 :2,075万円(資本準備金含まず)
事業内容:機能性材料および関連技術の開発・製造・販売
HP :http://intelligent-surfaces.co.jp
支援内容:ファンドの出資企業との連携推進、研究開発や販売・マーケティング活動の支援
出資時期:2017年8月
■ リアルテックファンドについて(HP:http://www.realtech.fund)
ユーグレナ社の100%子会社であるユーグレナインベストメント、SMBC日興証券、リバネスが 3 社 で設立した「合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル」が管理運営するベンチャーキャピタルファンドで、リアルテックベンチャーの投資育成を主目的としています。参加企業は合計 30社、ファンド規模は94億円(2017年10月現在)で、日本最大級のリアルテック特化型ファンドです。出資者である以下事業会社とともに、リアルテックベンチャーへの投資・育成を行っています。
出資企業:株式会社ユーグレナインベストメント、SMBC日興証券株式会社、株式会社リバネス、日本たばこ産業株式会社、三井不動産株式会社、
株式会社吉野家ホールディングス、ロート製薬株式会社、鐘通株式会社、株式会社電通、東京センチュリー株式会社、協和発酵キリン株式会社、
藍澤証券株式会社、清水建設株式会社、株式会社三井住友銀行、ANAホールディングス株式会社、THK株式会社、東洋アルミニウム株式会社、
第一生命保険株式会社、CQベンチャーズ株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、日本ユニシス株式会社、株式会社JCU、東洋紡株式会社、
ソフトバンク株式会社、三菱電機株式会社、アズワン株式会社、新明和工業株式会社、三菱商事株式会社、三井化学株式会社、
いすゞ自動車株式会社(計30社、2017年10月現在)
以上
―報道関係者お問い合わせ先―
株式会社ユーグレナ コーポレートコミュニケーション課