私たち株式会社ユーグレナは「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーとして掲げる大学発のベンチャー企業です。
その始まりは、大学生であった私が当時アジア最貧国の1つであったバングラデシュ共和国を訪れた時に感じた、「栄養問題を解決したい」という想いでした。
私はその想いを実現したいという一心で2005年に株式会社ユーグレナを立ち上げ、世界で初めて微細藻類ユーグレナの屋外大量培養に成功しました。2012年12月には東京証券取引所マザーズ市場に上場し、2014年12月には東京証券取引所1部市場に市場を変更することが出来ました。2021年12月現在では、12万人を超える投資家、株主様に応援いただいています。
私と創業メンバー2人のたった3人で始めた会社は、今ではグループ全体の仲間の数が単体で200人、連結では800人を超えております(当社では従業員のことを「仲間」と呼称しています)。ヘルスケア事業においては、直販事業の拡大やキューサイ社のグループ参画によって毎月ユーグレナ・グループの商品を定期的に購入いただいているお客様は70万人(2021年12月時点)を超えており、事業の成長に伴って、ご支援いただける方々、仲間の数が広がっていくことに対し、改めて社会において求められる責任を強く感じております。
2020年には創業から15年を迎えることができました。2014年には創業のきっかけの地であるバングラデシュで「ユーグレナGENKIプログラム」を開始し、ユーグレナクッキーの配布数は累計1,500万食を突破しました。2021年には、念願であった当社バイオジェット燃料「サステオ」による初フライトを実現するとともに、バングラデシュにおける長年の活動が評価され、第5回ジャパンSDGsアワード内閣総理大臣賞を受賞いたしました。これもひとえに、多くのステークホルダーの皆さまからのご支援の賜物と考えています。
一方で、私たちが直面している社会問題は依然として解決されていません。中でも食料問題や環境問題は、近い将来、私たちの生活に影響しかねない喫緊の課題のひとつです。
私たちはこれらの社会問題を、事業によって解決しようと取り組んで参りました。
2015年に国際連合によって持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)が掲げられて以降は、私たちの取組によって貢献できるSDGsを特定し、目標の達成に向けて事業を進捗させております。2020年には定款上の事業目的をSDGsを反映したものに改訂しており、今後も私たちの技術・ノウハウによって解決が可能と見込まれる社会問題に対しては、積極的に事業開発を行ってまいります。
また、社会問題の解決を目指して創立した会社として、持続可能な企業経営を実現するため、事業開発だけでなく、環境、社会、ガバナンス(ESG)に対応した経営基盤の構築の必要性を認識しています。自然資源、人的資源等に立脚して経営を行っている企業として、経済的価値と環境・社会的価値の両立を図り、強固なガバナンス体制の整備が必須と考えています。
今後、当社のサステナビリティに関する取組を本ウェブサイトで説明し、「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」というユーグレナ・フィロソフィーを実現するための戦略、持続可能な成長に向けた進捗状況を共有させていただきたいと考えています。ご一読いただき、今後とも当社グループをご理解、ご支援いただけますようお願い申し上げます。
Mitsuru IzumoPresident and Representative Director