euglena Project

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ユーグレナサプリ
メントの加工工場を
立ち上げよ。

ユーグレナ、クロレラなどのサプリメント加工設備の
刷新によるグループシナジーの創出

2017.03

継続中

人の健康に寄与する事業を推進したい

2011年冬、投資会社で投資先の事業推進を担当していた佐藤俊介は、当時ユーグレナ社で上場準備をしていた多喜良夫(現 取締役監査等委員)から入社の誘いを受ける。

「ユーグレナ社というバイオベンチャーが上場準備をしているから力を貸してくれないか」

佐藤は大学院で抗がん剤開発の研究に携わった後、外資系コンサルティング会社に入社、その後バイオベンチャー企業や投資会社などで主に医薬品や医療機器の事業推進やアドバイザリーなどの仕事をしていた。佐藤と多喜は以前勤務していた企業の同僚で、多喜は佐藤のバイオ分野や事業推進に関する知識を評価していた。

「ユーグレナ社であれば、多くの人の健康に寄与する事業ができるかもしれない」

そう考えた佐藤は、2012年1月、ユーグレナ社に入社した。

上場準備、そして直販事業の推進へ

総務人事部に入社した佐藤は、上司である多喜とともに、上場に伴う内部統制体制の構築やオフィス移転などの総務に関する業務に携わる。そして、佐藤が入社して約1年後の2012年12月20日、ユーグレナ社は東京証券取引所マザーズに上場した。

2012年12月20日東京証券取引所市場マザーズに上場時の写真(後列左から2人目が佐藤)

マザーズ上場という大きなミッションをやり遂げた佐藤は、2012年に立ち上がったばかりの直販(ダイレクトマーケティング)事業を推進するため、総務人事部からマーケティング部に異動。マーケティング部では、ECサイトをメインとした直販事業の拡大をリードし、直販事業をユーグレナ社の中核事業に育て上げた。

佐藤やその他のメンバーの活躍もあり、2012年9月期に約15億円であったユーグレナ社の売上高は、2016年9月期には100億円を突破した。

「お客さま」と「働くメンバー」の
どちらも幸せにする事業へ

「ユーグレナ社で得た事業推進のノウハウを、グループ企業でも展開してもらえないか」

直販事業を軌道に乗せたあとの2017年の初春、佐藤はユーグレナ社社長出雲から指示を受け、2016年12月からグループ会社に加わったクロレラサプライ社の改革に着手する。
クロレラサプライ社は、20年以上前からクロレラ関連商品の通信販売や、サプリメントの加工などを手掛けてきた老舗企業だが、顧客層の高齢化や加工工場の老朽化などの課題を抱えていた。そのため、ユーグレナ社のような高成長を実現できておらず、現場で働くメンバーのモチベーションも低くなりがちだった。

「お客さまと、ここで働くメンバーのどちらも幸せにする事業を目指す」

そう決意した佐藤は、2017年10月からクロレラサプライ社の取締役に就任。まずパートタイム社員を含めた全メンバーと面談し、現状把握と働く意識の改革を行った。また、事業の選択と集中の観点から、同社が保有していたサプリメント原料の殺菌工程の設備を処分するとともに、商品群や販売モデルの見直しも行った。

将来の事業の柱を育てる

そして、2017年12月からはクロレラサプライ社の代表取締役に就任し、サプリメント加工設備の刷新に着手した。

「高齢化の中で、ユーグレナやクロレラなどのサプリメント加工の需要は拡大することが期待できます。そのため、サプリメント加工を将来のクロレラサプライ社の事業の柱に育てていくべく、加工設備を刷新するとともに、製造・品質管理の品質規格である日健栄協(公益財団法人日本健康・栄養食品協会)のGMP認証の早期取得を目指しました」

2018年5月からは加工設備の稼働を停止し、刷新工事に着手。
同年10月には島根県や出雲市からの助成も決まり、刷新工事は順調に進んだ。そして、2019年5月に、工場設備の整備や製造・品質管理体制の整備の状況が一定水準にあることが認められ、製造・品質管理の第三者認証である日健栄協のGMP認証を取得。新たな工場としての稼働を開始した。

「既存事業であるクロレラ関連商品の通信販売に加え、GMP認証を取得した高品質なサプリメント加工事業を推進し、お客様と働くメンバー、どちらも幸せにする事業を推進する」

そんな思いを胸に佐藤は働いている。

2018年10月クロレラサプライ社全社集会時の写真(前列右から4人目が佐藤)

※「Good Manufacturing Practice」の略で、公益財団法人日本健康・栄養食品協会が定める「適正製造規範」の認証制度。

2019年5月掲出

euglena Data

~顕微鏡で見たクロレラとクロレラ粉末~

クロレラはビタミン、ミネラル、アミノ酸、カロテノイド、不飽和脂肪酸、
葉緑素(クロロフィル)など豊富な種類の栄養素を持っている

登場人物

株式会社クロレラサプライ
代表取締役
佐藤 俊介

2012年1月入社。
入社後総務担当者としてオフィス移転や上場準備に従事。その後マーケティング課に異動し、直販事業を推進。2017年10月からクロレラサプライに取締役として出向し、同年12月から現職。

「加工設備を刷新することで、より品質の高いサプリメントを安定的に加工製造することが可能となりました。これからもユーグレナ社をはじめとするメーカーの要望にきめ細やかに対応していきたいと考えています」

euglena Projects

vol.00

バングラデシュの子どもたちを
救う素材を探せ。

vol.01

誰もなし得ていない、ユーグレナの
屋外大量培養技術を確立せよ。

vol.02

ユーグレナを
300億円市場に育て上げよ。

vol.03

バングラデシュの
全ての小学校に給食を。

vol.04

煙突から排出されるCO2
ユーグレナを培養せよ。

vol.05

ユーグレナの化粧品事業を
立ち上げよ。

vol.06

日本初のバイオジェット燃料
製造プラントを建設せよ。

vol.07

「ミドリムシ」の名前を
武器にせよ。

vol.08

中国にユーグレナを
普及せよ。

vol.09

スーパーユーグレナを
獲得せよ。

vol.10

バングラデシュの
貧困問題を
緑豆事業で解決せよ。

vol.11

ユーグレナでタケダと
新商品を開発せよ。

vol.12

下水処理場の下水を活用し、
ユーグレナを培養せよ。

vol.13

ユーグレナの仲間の
「行動指針」を作成せよ。

vol.14

日本独自の技術で、
ユーグレナを培養せよ。

vol.15

仲間がより働きやすい
オフィスを追求せよ。

vol.16

ゆーぐりん保育園を
オフィスに併設せよ。

vol.17

ユーグレナで石垣島の
地域活性化に貢献せよ。

vol.18

ユーグレナの認知度を上げる
新商品を共同開発せよ

vol.19

ユーグレナのカフェを
石垣島で開店せよ。

vol.20

ユーグレナを飼料にして
比内地鶏を育成せよ。

vol.21

ユーグレナ入りディーゼル燃料を
いすゞ自動車と共同で実用化せよ。

vol.22

ユーグレナを使った
バイオ燃料を生産せよ。

vol.23

研究系ベンチャーを
ヒト、モノ、カネで支える
新しいファンドを確立せよ。

©2018 MELTIN MMI

vol.24

ユーグレナとクロレラで世界初の
ASC-MSC藻類認証を取得せよ。

vol.25

グループ企業との
シナジーを構築せよ。

vol.26

新しい仲間と、
遺伝子レベルで人を健康にせよ。

vol.27

自由が丘と
ユーグレナを普及せよ。

vol.28

ユーグレナサプリメントの
加工工場を立ち上げよ。

vol.29

理科のチカラで石垣島の
地域活性に貢献せよ。

vol.30

新しいユーグレナの
基幹化粧品を開発せよ。

vol.31

ロヒンギャ難民の
食料問題解決に貢献せよ。

vol.32

ユーグレナ由来の美容成分を
研究解明せよ。

vol.33

学生のチャレンジを応援!
通年採用を開始せよ。

vol.34

ユーグレナとクロレラで
ハラール認証を取得せよ。

vol.35

健康寿命を伸ばすユーグレナの
可能性を発見せよ。

vol.36

竹富島のクルマエビ養殖事業を
発展させよ。

vol.37

「G20軽井沢」にてユーグレナバイオディーゼル燃料で自動車を走らせよ。

vol.38

石垣島ユーグレナの魅力を伝えるキャラクターを企画せよ。

vol.39

CFO(最高未来責任者)を募集・選考せよ。

vol.40

国産カラハリスイカを
栽培せよ。

vol.41

日本初となる「バーチャルオンリー
株主総会」を開催せよ。

vol.42

次世代バイオディーゼル燃料を
普及させよ。

vol.43

コーポレート・
アイデンティティを刷新せよ。

vol.44

石垣島生まれの
ユーグレナを浸透させよ。

vol.45

ユーグレナ由来の
肥料研究を加速させよ。

vol.46

日本の空をバイオ燃料で
クリーンにせよ。

vol.47

オフィス環境を改善し、
仲間の生産性を向上させよ。

vol.48

化粧品における
サステナビリティを追求せよ

vol.49

次の新素材「ミドリ麹」の
価値を世に拡げよ。

vol.50

ユーグレナの
ESG経営を加速させよ

vol.51

未来世代アドバイザリーボードを
設置せよ。