20年間勤めた役所を辞めるという決断、
ユーグレナで石垣島の地域振興を目指す
温かくて心地よい気候のなか、前泊は沖縄県の石垣島にいた。
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養に成功して以来、石垣島はユーグレナ社が地元企業(現ユーグレナグループの八重山殖産)の協力を得てユーグレナを生産してきた場所。
2014年のとある日、ユーグレナ社の取締役CFOの永田は前泊に言った。
「お世話になっている石垣島の皆さまに恩返しすべく、地域活動に力を入れたいと思っています。ユーグレナ社はまだまだベンチャー企業ですが、ゆくゆくは石垣島を代表する会社に育て上げるつもりです。前泊さんの力を貸してくれませんか?」
当時、前泊は自身が所属する八重山バスケットボール協会とユーグレナ社が2012年にスポンサー契約を結んで以来、社長の出雲や永田と石垣島の地域振興を目的としたバスケットボール大会や、Bリーグ「琉球ゴールデンキングス」公式戦の八重山開催を一緒に運営していた。
「もともと人と接することが好きで、バスケットボールを通して出会った子どもたちの笑顔が最高の宝物。バスケットボールの振興をしながら、生まれ育った八重山地域にユーグレナで貢献できるなら嬉しいです。ぜひ、一緒に働かせてください!」
こうして、20年間勤めた竹富町役場を辞めて、前泊は2015年初頭にユーグレナ社に入社した。
前泊は入社以来、八重山地域での地域振興活動に尽力し、石垣島内のスポーツや教育支援などを行う「みーふぁいゆー(=ありがとう)プロジェクト」で、石垣島内のバスケットボール大会「ユーグレナカップ」の開催などを課の仲間の奥山とともに進めていった。
石垣島の住民のライフライン・離島ターミナルの愛称を
『ユーグレナ石垣港離島ターミナル』へ
2017年12月、石垣市より「石垣港離島ターミナル」のネーミングライツの公募が発表された。
「石垣港離島ターミナル」は、沖縄県の八重山地域の中心である石垣島と、竹富島・西表島などの離島を結ぶ旅客船が発着する唯一のターミナル港だ。国内外の観光客や八重山地域の住民の重要なライフラインであり、年間200万人以上が利用する。そして、ユーグレナ社が「石垣港離島ターミナル」のネーミングライツを取得できれば、商店街の『ユーグレナモール』(2010年 3月)に続き、石垣島内の重要拠点施設のネーミングライツ取得は2 件目となる。
「自分が生まれ育った石垣島の人たちにもっとユーグレナを知ってもらいたい…公募に応募しましょう!」
前泊はすぐに動いた。
さっそく東京の経営陣に提案し、ネーミングライツ公募に応募する会社方針を取りまとめ、公募提出書類の準備を進めた。提出書類においては、地元の方へのヒアリングも踏まえて、ユーグレナ社が石垣島で取り組んできた様々な地域振興策をアピールするとともに、ネーミングライツ獲得後に石垣市のパートナーとして石垣島を盛り上げていけるような各種施策の提案を織り込むべく、推敲を重ねた。
そして、2017年1月、石垣市より公募先としてユーグレナ社が選定されたことが公開された。
2018年2月には、ユーグレナ社は、石垣市との間で「石垣港離島ターミナル」のネーミングライツを取得する契約を締結し、新しい愛称を『ユーグレナ石垣港離島ターミナル』とすることを発表した。
また、同年4月には記念すべき日を祝うべく、前泊が中心となり石垣市役所や地元関係者の協力を仰ぎながら、新しい愛称となる「ユーグレナ石垣港離島ターミナル」の除幕式を開催した。
除幕式は、地元石垣島に感謝の気持ちを込めつつ、ユーグレナについて伝えるために、除幕の布を緑色にしたり、ミドリムシと泡盛のリキュール「緑酒」やユーグレナ入りサーターアンダギーを振舞ったりした。また、ターミナルの認知度をあげるために看板前で記念撮影できるような仕掛けや、ユーグレナ飲料専売自動販売機をターミナル内に設置した。
前泊は今でもときどき『ユーグレナ石垣港離島ターミナル』の様子を見に行くようにしている。
すると地元の人の仲間たちから「地元に貢献してくれてありがとう」「もっと頑張って!」という声掛けをいただくことが増えた。また、記念写真をターミナルの看板の前で撮る人も増えているほか、ユーグレナ飲料専売自動販売機の売れ行きも上り調子だ。
「継続的な活動をして地元に貢献できるのが嬉しい。将来的には、石垣島から研究者やプロバスケットボール選手が誕生したら…と楽しみにしています!」
前泊は、太陽のようなキラキラした笑みを浮かべて八重山地域の夢を語るのだった。
2018年6月掲出
euglena Data
~琉球ゴールデンキングス応援団長「ユーグレナおじさん」とは?~
登場人物
- 経営戦略部 八重山地域振興課
課長前泊 明和 -
2015年1月入社。
沖縄県石垣市生まれ。入社以来、食用ユーグレナの生産拠点である石垣島を中心に八重山地域の地域振興活動に熱心に取り組む。「“みんなの笑顔が見たいから”、これからも八重山地域における振興活動を行い、地域に根差した会社づくりとユーグレナブランドの価値向上に貢献してまいります。」
euglena Projects
vol.00
バングラデシュの子どもたちを
救う素材を探せ。
vol.01
誰もなし得ていない、ユーグレナの
屋外大量培養技術を確立せよ。
vol.02
ユーグレナを
300億円市場に育て上げよ。
vol.03
バングラデシュの
全ての小学校に給食を。
vol.04
煙突から排出されるCO2で
ユーグレナを培養せよ。
vol.05
ユーグレナの化粧品事業を
立ち上げよ。
vol.06
日本初のバイオジェット燃料
製造プラントを建設せよ。
vol.07
「ミドリムシ」の名前を
武器にせよ。
vol.08
中国にユーグレナを
普及せよ。
vol.09
スーパーユーグレナを
獲得せよ。
vol.10
バングラデシュの
貧困問題を
緑豆事業で解決せよ。
vol.11
ユーグレナでタケダと
新商品を開発せよ。
vol.12
下水処理場の下水を活用し、
ユーグレナを培養せよ。
vol.13
ユーグレナの仲間の
「行動指針」を作成せよ。
vol.14
日本独自の技術で、
ユーグレナを培養せよ。
vol.15
仲間がより働きやすい
オフィスを追求せよ。
vol.16
ゆーぐりん保育園を
オフィスに併設せよ。
vol.17
ユーグレナで石垣島の
地域活性化に貢献せよ。
vol.18
ユーグレナの認知度を上げる
新商品を共同開発せよ
vol.19
ユーグレナのカフェを
石垣島で開店せよ。
vol.20
ユーグレナを飼料にして
比内地鶏を育成せよ。
vol.21
ユーグレナ入りディーゼル燃料を
いすゞ自動車と共同で実用化せよ。
vol.22
ユーグレナを使った
バイオ燃料を生産せよ。
vol.23
研究系ベンチャーを
ヒト、モノ、カネで支える
新しいファンドを確立せよ。
©2018 MELTIN MMI
vol.24
ユーグレナとクロレラで世界初の
ASC-MSC藻類認証を取得せよ。
vol.25
グループ企業との
シナジーを構築せよ。
vol.26
新しい仲間と、
遺伝子レベルで人を健康にせよ。
vol.27
自由が丘と
ユーグレナを普及せよ。
vol.28
ユーグレナサプリメントの
加工工場を立ち上げよ。
vol.29
理科のチカラで石垣島の
地域活性に貢献せよ。
vol.30
新しいユーグレナの
基幹化粧品を開発せよ。
vol.31
ロヒンギャ難民の
食料問題解決に貢献せよ。
vol.32
ユーグレナ由来の美容成分を
研究解明せよ。
vol.33
学生のチャレンジを応援!
通年採用を開始せよ。
vol.34
ユーグレナとクロレラで
ハラール認証を取得せよ。
vol.35
健康寿命を伸ばすユーグレナの
可能性を発見せよ。
vol.36
竹富島のクルマエビ養殖事業を
発展させよ。
vol.37
「G20軽井沢」にてユーグレナバイオディーゼル燃料で自動車を走らせよ。
vol.38
石垣島ユーグレナの魅力を伝えるキャラクターを企画せよ。
vol.39
CFO(最高未来責任者)を募集・選考せよ。
vol.40
国産カラハリスイカを
栽培せよ。
vol.41
日本初となる「バーチャルオンリー
株主総会」を開催せよ。
vol.42
次世代バイオディーゼル燃料を
普及させよ。
vol.43
コーポレート・
アイデンティティを刷新せよ。
vol.44
石垣島生まれの
ユーグレナを浸透させよ。
vol.45
ユーグレナ由来の
肥料研究を加速させよ。
vol.46
日本の空をバイオ燃料で
クリーンにせよ。
vol.47
オフィス環境を改善し、
仲間の生産性を向上させよ。
vol.48
化粧品における
サステナビリティを追求せよ
vol.49
次の新素材「ミドリ麹」の
価値を世に拡げよ。
vol.50
ユーグレナの
ESG経営を加速させよ
vol.51
未来世代アドバイザリーボードを
設置せよ。