R&Dセンター長からの
メッセージ
当社は、“Sustainability First”という羅針盤を胸に抱き、「人と地球を健康にする」という山頂を目指しています。R&Dセンター(Research & Development
center)は、サイエンスとテクノロジーをベースに、登山者に力を与え続ける組織であり、登頂までの速度を決定づける組織であるとも言えます。事業領域を俯瞰しつつ、事業実現に必要なボトルネックとなる要素技術・差別化技術(ディープテック)を特定し、オープンイノベーションを通じて課題解決策を提供します。
当面は、5つのFの事業領域(Food(食品), Fiber(繊維、化成品), Feed(飼料), Fertilizer(肥料),
Fuel(燃料))に対して、より迅速にソリューション提供すべく、5研究所体制をスタートさせました。変化が激しく、将来の予測が困難な状況の中で、独自素材微細藻類ユーグレナの可能性を信じつつ、ユーグレナにこだわりすぎない、チャンレジし続ける研究開発組織を構築し、人と地球の健康に貢献して参ります。
研究体制
ユーグレナ社の研究開発体制は5つの研究所体制に移管しました。
R&Dを更に加速して進めるべく2つの「科学」研究所と3つの「技術」研究所を設立。
それぞれの研究所の役割を明確にし、5つの研究所に5人の研究所長を置くことで研究現場のスピードを加速します。
先端科学研究所(神奈川県横浜市鶴見)
微細藻類の新たな用途開発を目指して、新規株の探索や品種改良、その株に特化した培養方法の研究開発を実施しています。また、共同研究を通して先端科学・技術を取込むことで、新素材開発、商品価値の向上、生産コスト低減などに幅広く貢献することを目指すと共に、将来的な活用が期待される、派生した基礎的な研究開発も実施しています。
ヒト科学研究所(神奈川県横浜市鶴見)
ヒト科学研究所では、微細藻類ユーグレナをはじめとした原料素材の食品・化粧品としての生体への有効性の研究や、ユーグレナなどを由来とした新しい原料素材開発を行っています。また、ヒトが幸福度高く、健康に過ごしていくためにはどうしたらいいのか、より科学的に考察し、より深く理解するための研究にも挑戦していきます。
資源サーキュラー技術研究所(神奈川県横浜市鶴見)
藻類生産プロセスにおける残渣の有効利用及びその他の一次産業等の未利用資源の活用によって、関連産業全体のゼロエミッション化の実現を目指すとともに、長らく産業課題とされてきた資源循環のミッシングリンクを繋ぐ役割を果たして行きます。
生産技術研究所(沖縄県石垣市)
生産技術開発を通じて微細藻類ユーグレナの可能性を開拓し、今よりも安価に、高品質に、安定して、環境負荷少なく微細藻類を生産し続けるための研究を担っています。特定の成分を高含有させる培養法や、その成分を分離回収する方法も研究しているほか、近年はユーグレナ以外の微生物の大量生産にも挑戦しています。
熱帯バイオマス技術研究所(マレーシア)
陸上全体の光合成のうち約6割は、熱帯で行われています。
熱帯バイオマス技術研究所では、光合成に適した豊かな生物資源を有するマレーシアという環境で、藻類及び光合成生物のバイオマス生産・バイオマス利用技術について研究を行っていきます。現地の大学・企業とも連携を行い、ユーグレナ社初の海外研究所としてR&Dの海外戦略を立案・遂行していきます。