株主総会General meeting of shareholders
ご質問とその回答
当日回答したご質問・ご意見(事前にいただいた質問を含む)
また下記の回答は本株主総会開催時点の内容を掲載しており、最新の情報とは異なる場合がありますためご注意ください。
- ユーグレナの生産について大手企業の参入を懸念するご意見、公募を行ったことに対するご意見、ユーグレナより生産されるジェット燃料以外のエネルギー利用の件についてのご質問
- <出雲社長>
まず大手の参入についてでございますが、当社は2005年の12月16日に世界で初めてミドリムシを屋外で大量に培養する技術を発明いたしました。昨今ではさまざまな大手の企業や大学、これは日本国内、外国も含めてミドリムシの研究が盛んに取り組まれておりますが、しかし一方で、ミドリムシを室外で部屋の外で大量に育てる技術は世界でも唯一、私どもだけが保有している技術でございます。この部分については大手の会社でもいろいろな取り組みが成されているであろうと推察いたしますが、自社で開発するよりもミドリムシについては私ども株式会社ユーグレナに頼んだほうがいいと思わせるような、当社が技術開発を進めることが最も重要で他の大手の会社にとっても自社でやるよりミドリムシについてはユーグレナ社に任せた方が良いと思っていただけるように、技術力を高めることに集中して取り組んで参りたいと存じます。
2つ目に株主対策の1つとして、公募の1370円を割ったというご意見は真摯に受け止めさせていただきたく存じます。その上でこの公募を発表いたしましてから、しばらくの間は株価堅調に推移いたしました。そのことからも私どもの中長期的な成長資金に、今回の公募資金を充当させていただく戦略については一定のご理解ご評価も同時に頂戴できているのではなかろうかと思っております。今後公募させていただいたということをしっかり忘れることなく、そして今後も株主価値向上のための中長期的戦略を着実に実行して参りたいと考えております。
最後3点目のガソリン等についてですが、ミドリムシからはバイオエタノールや軽油代替にあたるバイオディーゼルなどのジェット燃料以外のバイオ燃料も生産することが可能です。しかし、ジェット燃料以外の自動車向けのバイオ燃料は電気自動車や水素燃料などほかの技術が存在し、非常に競争が激しい分野です。私どもは競争が激しい分野にミドリムシで飛び込むのではなくて、ミドリムシバイオジェット燃料という非常に可能性の大きい分野にミドリムシを応用して、このジェット燃料の分野でトップの企業を目指して参りたいと考えてます。たくさんの研究に同時に着手するのではなくてジェット燃料の2018年の技術開発、2020年の実用化を着実に達成できるように、集中してこのジェット燃料に取り組んで参りたいと考えております。
- 藻類を利用したエネルギー生産におけるユーグレナの位置付けについてのご質問、助成金に関するご質問
- <出雲社長>
まず藻類の中における位置付けでございますが、この藻というものはまず基本的には大きく2種類に分けられるものでございます。それは大きい藻と小さい藻という2種類です。大きい藻とはわかめ、ひじき、昆布などです。一方ミドリムシは小さい藻に分類される生き物で、同じ小さい藻の仲間としましてはクロレラなどが存在しております。その上でこの藻からバイオ燃料を作る取り組みは当社だけではなく、今ご指摘のありました会社も取り組んでおり、藻で新エネルギーを作る取り組みを日本として推進していくための協議会があります。この協議会には弊社も参加をして、広くこの藻を活用して新エネルギーを生産し実用化を目指しておりますので、一概に競合ライバルというよりも広くこの藻を使って新エネルギーで日本に貢献していく企業でありたいと考えております。
また2つ目に、今回約9000万円の助成金を営業外の収益で計上させていただいております。これは主にNEDOとJSTのCRESTという政府からの助成金のプログラムが大きくこの助成金に組み込まれております。今後どうなるか確定的なことは申し上げられませんが、当社としては助成金プログラムの獲得も申請作業をしっかりと進めて行きたく思っております。
- 開示情報の一部訂正(土地価格)、資金調達や借入金に対する担保設定のご質問
- <出雲社長>
今のご質問につきまして、経営戦略部の永田取締役から補足してご意見ご説明申し上げます。
<永田取締役>
ご質問ありがとうございます。経営財務を所管しております、永田でございます。ご質問いただきましたのは平成25年12月17日の開示情報に関する一部訂正の件であるというふうに認識しております。ご指摘いただきました数字の修正に関してでございますが、元来発表しておりました土地の金額は簿価の金額を表示させていただいておりました。それを八重山殖産を当社が取得する段階でこの土地を時価で評価しなおし、その価格に置き換えさせていただきました。よって突然土地の価格が変動したなどではなく、訂正させていただいたというのが実態となります。
2つ目の借入金に対する担保として大きいかどうかという点ですが、本件借入金に関しましては弊社がこの八重山殖産を完全子会社化する前に借入が実行された長期借入金になります。この借入金に関しましては前出の八重山殖産の財務諸表に載っている土地代として担保に入っており、そのあと我々が洗い替えをしまして時価評価したのが今回になります。2億の借入に対して6億差し出したというよりは、当初の評価額で設定されているとご認識いただくのが正しいかと思っております。今回資金調達に伴い、ここの借入金の返済も資金使途に入っておりますので、株主資本の効率化を図るためになるべく金利を払わずに成長資金として活用できるように実施して行きたいと考えております。以上でございます。
- 今期、増収減益になることについてのご質問
- <出雲社長>
増収減益につきまして私よりご回答申し上げます。
今回30億の売上を一気に成長させるこの柱は、緑汁を中心としたユーグレナファームの直販の拡大に今期目一杯努めて参りたいと思っております。そのために売り上げ自体が約1.5倍増収となりますが、この増収分の利益につきましてはまだまだミドリムシのことを虫だと思っているお客様もいらっしゃいますので、わかめや昆布のような海藻の仲間で召し上がっていただいても気持ち悪いですとかそういったものではなく健康に良いものであるということをご理解いただく広告宣伝に積極的に投資をして参ります。それと直販でお客様が増えるということはお電話での注文もそうですし、お届けするための会社としてのロジスティクスや商品包装や着実にお客様にお届けする流通網の整備、こういったものに積極的な投資をさせていただいて、今期については増収減益で着地しますが、その後多くの方にミドリムシの良さを知っていただいてより増収そして収益機会を拡大していくための投資の年とご理解いただければと存じます。以上私よりご回答申し上げました。
- 将来に向けた成長戦略をどのようにお考えか、また栄養問題解決に向けた取り組みについてのご質問
- <出雲社長>
ご質問1点目は当社の成長戦略について。2点目は栄養問題解決に対する取り組みについてということでございますので、私からご回答申し上げます。
まず先に2点目でございますが、こういった様々なWFPやUNDP、JICAさまざまな機関と私どももいろいろ情報交換をさせていただいており、今お伝えいただいた通り9億人から10億人の十分な栄養素がないなどそういった人々に何が会社としてできるのかということについては、しっかり様々な方からご意見ご指導頂戴しながら会社として取り組んで行きたいと思っております。
1点目の成長戦略についてですが、今社会でそして株主の皆様方に中長期の目標としては2020年ではなくて2018年ということで動きを設定しておりますので、今ご質問いただきました中で特に当社が重要と考えております成長戦略のうちヘルスケア事業の3点について補足してご説明申し上げます。1点目は、今日本の皆様の胃袋にミドリムシは約76億円ミドリムシを召し上がっていただいている訳ですが、2018年までに私どもはこれを約4倍の300億円市場をミドリムシで作るということを中期の目標として設定をしています。その実現のために2つございますが、ペットフードや化粧品など様々なミドリムシ商品ラインナップを拡充しまして、ミドリムシ関連商品を2018年には300億円程度お届けできるそういう新商品や流通網を構築して行きたいと考えております。それと3点目にアジアでございますが、アジアの中で中国には今日本よりも機能性食品の市場が少し大きく約1.7兆円の市場がございます。年間約15パーセント程度成長していると考えられており、国内は国内でしっかりヘルスケア事業を推進して参りたいと思っております。海外については2013年11月に中国衛生部からミドリムシを「新食品原料」としての登録を得まして2014年からこの巨大な成長市場にもミドリムシを積極的に投入することによって、2018年までに成長戦略を実現して株主の皆様方の高いご期待にお答えして行きたいと考えております。以上私よりご回答申し上げました。
- 自社株を社員が取得しているかどうかのご質問
- <出雲社長>
弊社の社員への取り組みについてご質問をいただきました。私よりご回答申し上げます。
今ご質問を頂戴いただきました通り、当社のようなベンチャー企業におきましては社員一丸となって会社を盛り上げていくということは非常に重要なことでありますので、会社としてみんなが一丸となって盛り上げて取り組んでいけるような施策や環境づくりということは力を入れて取り組むべき課題であると思っております。そういう意味で今のご指摘真にありがとうございます。また一方で、役員社員の取得というのは当然インサイダーその他個人の問題もございますのでこの点については当然その施策については慎重に検討しつつ、株を持つ持たないということ以上にご質問趣旨としてもやはり社員一丸となって盛り上げていくという目的を達成することが一番大切な訳であり、この目的を達成するために必要な施策というものが会社としてしっかり検討していく必要があると、その様に考える次第でございます。以上私よりご回答申し上げました。
- 商品のラインナップ拡充に関するご質問
- <出雲社長>
ご意見ありがとうございます。ご指摘の通り商品ラインナップをしっかり拡充しまして、ミドリムシ商品をお客様がもっとお求めしやすいように当社としてもお客様に気に入っていただけるようなそういうミドリムシ商品を出していきたいと思います。最近ではミドリムシ入りヨーグルトやミドリムシ入りハンバーグ等が発売となりましたが、今後もよりミドリムシ商品を皆様に目の触れるところにお届けできるよう商品ラインナップの拡充に努めて参りたく存じます。ご意見ありがとうございました。
- TV広告の検討に関するご質問
- <出雲社長>
TVCMのご質問ありがとうございます。TVCMにつきましては当社として実施含めて現時点(2013年12月20日)にて決定した事実はございません。ミドリムシの事をしっかりご理解いただくためには、多くの方にそのミドリムシを知っていただくための広告宣伝を今期はより力を入れて取り組んでいこうと思っておりますのでTVに限らずラジオや新聞、雑誌その他の媒体での広告を総合的に勘案しながら、こういう形でやればミドリムシの事が伝わるなあぁと、そういう我々も学習を通じてですね、より良いミドリムシの出し方やアピールの仕方というのをまずしっかりと把握した上で、適切な時期にしっかり検討して参りたいと思っております。ご意見ご質問ありがとうございました。以上私よりご回答申し上げました。
- 成長戦略に2018年という年度が度々登場するがその根拠はなにか、またバイオジェット燃料の研究の進捗についてのご質問
- <出雲社長>
1点目は2018年という年度の意義付けについて、2点目はバイオジェット燃料の研究の進捗についてのご質問でございます。私よりご回答申し上げます。
2018年これは当社のヘルスケア事業におきましても、バイオジェット燃料の技術確立におきましても、2018年というものを念頭に進めております。ヘルスケア事業におきましては担当取締役の福本を中心として、今後の5年間の取り組みでお客様を今の約76億円から4倍に増加をさせるための取り組みを5年間通じて積み上げていく、そのさまざまな施策をいろいろな年に打っていくことで2018年に達成すべき目標として、中期経営計画で発表させていただいたものでございます。
また技術確立につきましては、当社の研究開発の積み上げによって2018年というものもございますが、一方で使う側であります航空会社等の事情も2018年というものが1つ重要な年であると認識されております。2018年から例えばEU等にて、航空業界の自主規制等も2018年を目途にCO2削減の研究開発の取り組みを進めていくということがある程度決まっており、バイオジェット燃料は当社の研究の進捗そして航空会社のご要望も総合的に踏まえまして、2018年に技術確立と目標を設定させていただいたところでございます。
またバイオジェット燃料の進捗でございますが基礎研究において2つ重要な進展が今年ありました。1つはミドリムシ培養コスト削減のための技術で、1日1平方メートルあたり38グラムのミドリムシを生産する培養技術を開発しました。そしてもう1つスーパーユーグレナという名称で発表しておりますが、バイオジェット燃料に関して当社は遺伝子組み換え技術を活用してミドリムシのパワーアップを図っています。スーパーユーグレナは生産も早く多くの燃料を回収することができます。来年以降は培養スケールを拡大し、2018年の技術確立に向け、共同研究先各社としっかり技術確立に向けて取り組んで参りたいと考えております。
- 現金預金の連結決算にて総資産に占める割合が、6割弱と非常に大きい点についてのご質問とご意見。バイオジェット燃料の開発のスピードアップをお願いするご意見とプロモーション戦略についてのご意見
- <出雲社長>
2点ご質問、1点貴重なご意見を頂戴いたしました。1点目は当社の資金効率について、2点目はバイオジェット燃料の研究開発の進捗をスピードアップするようにということでございます。3点目のミドリムシの誤解を解くだけではなく、ユーグレナの素晴らしさ、ユーグレナの良さをより伝えていくというご意見でございまして、3つ目のご意見についてはしっかり受け止めさせていただいた上でユーグレナとミドリムシをお客様に合わせてより伝わりやすい、ご理解していただける説明を当社が適切にできるように努めて参りたいと思っております。1点目と2点目のご質問について私から申し上げます。
1点目の現預金比率についてですが、これは今後当社が積極的に設備投資をする。そして広告宣伝にこの資金を充当させていただく訳ですが、株主の皆様とお約束をした資金使途をできるだけ効率的に使うために放漫な使い方にならないよう注意深く使って、その上で資金が現預金で滞留することがないように資金効率を高めていくということも重要な視点でございますので、スピード感をもって取り組んで参りたいと思います。2つ目のご意見でございますが、私どもも世界で初めて2005年の12月16日に大量培養技術を発明して、今日に至るまで8年間当社以外は誰も再現ができないという技術だから皆様方にご支援、ご評価を頂戴しているものと深く承知をしているところでございます。ですから今ご質問ご意見をいただいた通り、1日も早くミドリムシバイオジェット燃料を実用化をして、お客様や株主の皆様方に喜んでいただけるようしっかり取り組んで行きたいと考えてります。また、2018年という目標ですが、これは2018年やればいいというそういう姿勢ではなく世界で初めて実用化するという目標に向けて私も研究開発の鈴木も一生懸命取り組んでおりますので、1日でも早くご期待にお応えして成果をお届けできるように今後も研究開発に注力して参りますので引き続きご指導いただければと思います。
- 飢餓・貧困撲滅に向けた他団体との取組についての具体的な成果があるかというご質問
- <出雲社長>
飢餓の解決に向けた具体的な成果についてのご質問を頂戴いたしました。私よりご回答申し上げます。
今株主様からご指摘いただきました通り具体的な成果を生み出すための拠点を今年の10月1日に、バングラデシュの首都ダッカのグルシャン地区に開設をさせていただいたところでございます。この開設に先立ちまして平成24年度の外務省ODAによる母子の栄養状況を改善するための調査を実施しており、このような事前の研究を進めた上で今般ダッカに事務所を設立いたしました。当然今後はスピード感をもって現地のNGO、学校やお医者さんなど様々なステークホルダーと今準備を進めているところでございまして、事前研究の成果を活かせるように母子の栄養失調を改善するということについては、速やかに具体的な成果を皆様方にご報告できるように、準備が整い次第プログラムを実行して着手して着実に栄養問題解決に向けた取り組みを推進して参りたく考えているところでございます。以上私よりご回答申し上げました。
- 公募価格に関するご意見と、各種商品のパッケージデザインについてのご意見
- <出雲社長>
1点ご意見と2点ご質問を頂戴いたしました。1点目は、株主様のお気持ちお考えについて承らせていただくところでございます。私どもは今後も中長期的な成長を通じて株主価値向上にしっかり取り組んで行きたいと思っておりますので、ぜひ変わらぬご支援、ご指導を頂戴できれば大変幸いでございます。2点目は日経CNBC等での広告、3点目はヨーグルトのパッケージについてのご質問ご意見でございました。2点目の当社のOEM商品のパーフェクトグリーン、そして3点目のヨーグルトは同じ回答になりますので一括して私からお答え申し上げます。
商品の宣伝や商品のパッケージ、デザインその原材料としてどういう記載をするのかにつきましては、様々な薬事法や景表法そういった関連法規に定められており、当社が関連する関連法規をしっかり遵守した上で法律の定めに従って記載できる内容をお客様に商品やCM等を通じてお伝えしていくということが1番肝心であると承知をいたしております。宣伝や商品については、すべて法令に則った記載や表現の仕方でお客様にお伝えをしているものでございますので、どうかその点ご理解いただければと存じます。私からはご回答以上でございます。
- ユーグレナファームの商品を株主に優待として提供いただけないかというご意見
- <出雲社長>
ぜひ株主の皆様方におかれましては、ミドリムシの誤解を解いていただけるように、積極的にミドリムシの良さをお伝えいただければ大変ありがたく存じます。一方で優待につきましては、先日発表させていただきました通り、緑汁、当社の商品で約1000円相当の緑汁を、株主様に1月にお届けをいたしまして、ミドリムシの緑汁というものを実際に飲んでいただいて、あーこういう味なんだとご確認いただいて、今後とも積極的にユーグレナファームの商品ならびにミドリムシをご愛好いただければと考えております。よろしくお願いいたします。以上私よりご回答申し上げました。
- 緑汁というネーミングの件についてご意見
- <出雲社長>
ただ今のご質問は当社も大変時間をかけて取り組んでおります、ネーミングについてのご意見、ご質問でございました。今ご指摘の通りミドリムシという言葉の与える印象等については、当社でも十分把握をしているところでございます。また女性のお客様にどのようにお伝えしたら気に入っていただけるのか。虫と間違われずに済むかと。こういう事についても定期的にアンケートや調査をさせていただいて、当社としてもしっかり勉強して取り組んでいるテーマでございます。その結果といたしまして、今後出させていただきます化粧品等についてはやはりお買い求めいただくお客様は、女性のお客様が中心となりますので、強くミドリムシを連想させることなくユーグレナの良さをお伝えできるようなネーミング、デザイン、パッケージ、その他についても十分配慮しつつコンセプトの段階から開発いたしております。そして緑汁というネーミングですが両面あると存じます。お客様によっては、青汁のようなものにミドリムシが入っているという事をご理解いただきやすいということでご評価頂戴することもありますし、一方でご指摘いただいた通り虫を連想されるようなこともあるということは承知をしております。私どもとして1番重要だと思っておりますのは、ことさらに何か嘘をついたり間違った事実を申しあげるのではなくユーグレナという本当の名前、すなわちユーグレナという学名、そしてミドリムシという和名あだ名が両方存在することは事実としてこれが両方同一のものであるという事と虫ではないという事、わかめやそういった海藻の一種であって飛んだり跳ねたりするような気持ち悪いものではないという事実を丹念にお伝えをしてその上でお客様にしっかり認識していただけるように、地道にではございますが取り組んでまいります。
- バイオ施設に関して昨今の異常気象や震災といった自然災害に対して、施設としての考えられるリスクと対策に関するご質問
- <出雲社長>
私どもの保有している培養施設についてのリスクと対策についてのご質問を頂戴しました。私よりご回答申し上げたく存じます。
まず石垣島という地理的な特性から、やはり1番注意を払わなければならないのは台風と台風に伴う例えば停電や冠水とか、こういったものが当社として1番対処すべきリスクであると承知いたしております。この対策として当社で取り組んでおりますのは、台風は通り道ですので仕方ありませんから台風の期間中に生産ができない、そしてお客様にお届けをするミドリムシが不足して台風を言い訳にしてミドリムシがお届けできない、こういった事態が発生しないように当社におきましてはこの台風リスクを対処するために、ミドリムシの在庫量と保管方法についてこの台風リスクを念頭に対処いたしております。ですので石垣島だけではなく、いくつかの場所に原材料としてのミドリムシを保管いたしまして、台風で一定期間ミドリムシが生産できないもしくは船便で石垣島を出発することができないそういった不足の事態に対処するために数か所の倉庫に原料を一定量保管し、お客様にお納めするミドリムシが欠品しないように取り組んでおります。今後もその設備についてはこういった台風などの自然災害リスクを考慮して拡充、その他の増築に取り組んで参りたいと考えているところでございます。以上私よりご回答申し上げました。
- DeuSELの件とパイロットプラントの件についてのご質問
- <出雲社長>
本当に貴重なお客様からのご意見真にありがとうございました。会社をお休みいただいてお越しいただいて大変光栄でございます。ありがとうございます。
2点ご質問をいただきました。1点目はDeuSELについて、2点目はパイロットプラントについてでございます。1点目のご質問につきましては経営戦略部の担当であります永田からご回答申し上げます。永田取締役お願いします。
<永田取締役>
経営戦略を担当します永田でございます。まずご質問の内容といたしましては10月にIRで拝見された、いすゞのDeuSELということでございますけれども、当社よりIRを発表したという事実はございません。事実といたしましては、当社といすゞ社がDeuSELというもので商標を出願したという事実は公表されております。それ以外に関しまして当社から発表した事実は全くございません。および本件に関しましてはいすゞ社という名前がでておりますように当社の独断で発言することは許されるものではございませんので、本件に関しましては何かしら決定次第、ご開示することができ次第ご報告させていただくということでご理解いただければと思います。
<出雲社長>
今申し上げました通り当社として決定した事実ないし公表事項ではございませんので、その点ご理解頂戴できればと思います。
2点目のパイロットプラントについて私よりご回答申し上げます。パイロットプラント一貫生産システムの実証というものが次の2018年技術実証までの当社のエネルギー環境事業の中心的な研究テーマになります。まさにこのパイロットプラントのために先般、公募増資を実施させていただいたところでございましてこの設備投資に約43億円充当させていただく予定でございます。このパイロットプラントないしこのプラントと同等の設備、こういったものを当社が共同研究先の会社と協力して技術として実証することが何よりもお約束している重要な目標でございますので、この実証するためのプラントについては、まだ場所等が決定した事実はございませんが、その適切なところで実証プラントで運転して、技術についても開発を進めて参りたいと考えております。
- 武士道につぐムシ道で、地球の人類を救っていただきたいというご意見
- 武士道につぐムシ道で地球の人類を救っていただきたいというご意見について、ムシ道にしっかり精進して参りたいと思います。
- 今後の配当見込みに関するご質問
- 配当についてのご質問を頂戴いたしました。私よりご回答申し上げます。
今後の配当の方針につきましては現段階で決定した事実はございません。また当社といたしましては2020年にミドリムシバイオジェット燃料の実用化に向けて、研究開発の投資を積極的に進めて参ります。また平行して本日の総会でも皆様にご説明させていただいた通り2018年の中期目標に従いまして、ミドリムシの知名度向上、ユーグレナをもっと知っていただくための広告宣伝にも積極的な投資をして株主皆様方のご期待に添えるような株主価値向上を図って参りたいと思っております。この中期的な目標を達成するまでについては配当ではなく、この積極的な投資で会社をしっかり成長させるこの中期目標を着実に進展させることに注力をさせていただきたいと思っておりますので、どうかご理解いただければと存じます。