企業内保育園の設置に向けて
ゼロからスタート
2017年2月、ユーグレナ社では、2018年の新しいオフィスへの引っ越しに向けたプロジェクトと同時に、仲間のライフステージの変化に備えた新たな取り組みが始まろうとしていた。
「次の新オフィスこそ、仲間のために保育園を併設しよう!」
同プロジェクトの仕切り役である取締役の永田は意気込んでいた。
保育園の併設は、現在子育てをしているユーグレナグループの仲間だけでなく、これから子育てや介護を経験する仲間のそれぞれのライフステージの変化にユーグレナ社が寄り添うと宣言すること。社長の出雲も、かねてより企業内保育園の導入を一つの目標としていた。
「保育園、作りましょう。僕が担当者になります!」
いち早く名乗り出たのは、管理部の責任者である須佐だ。
須佐は子育て経験がある“働くパパ”。もともと保育に興味があり、「保育園を設置することで、少しでも仲間たちに将来の選択肢の幅や安心感を提供できれば」と考えていた。
こうして、永田と共通の想いを持つ須佐を中心に、ユーグレナグループ初となる企業内保育園導入に向けて動き出すことになった。
企業内保育園を初めて設置
2017年4月、須佐は本格的に保育園併設を実現すべく動き出した。企業内保育園を運営する団体にヒアリングしつつ、保育園を運営してくれる提携先を探し始めた。また、すでにオフィスに保育園を併設する企業に見学をお願いして事例研究を進め始めた。
特に提携先探しは骨が折れたが、その中で保育事業を営む企業、S・S・M(スーパー・ストロング・マザー)より「協力します!」というありがたいお言葉をいただき、同社に保育園の運営をお願いすることが決まった。
すべてが手探りの状態のため、須佐は「なんとかしなければ…」とひたすら保育園設置に関連する法令の調査や、助成制度への応募を急ピッチで進めていった。
ところが、そうはとんとん拍子には進まなかった。練りに練ったオフィス全体の設計がほぼ決定した段階で、保育園に差し込む自然光の窓面積や、避難経路までの距離など、保育園設置に関わる規制が想定以上に細かく定められていることが判明。予定していた位置に保育園を設置できなくなり、結果としてオフィス全体の設計案を振りだしから考えなくてはならなくなったのだ。
これには、さすがの須佐と永田も心が折れそうになったが、仲間の幸せな顔を思い浮かべ、保育園設置に関連する法令を調べてオフィスの設計会社と粘り強く調整を続けていった。また、一番大変な時期ではあったが、社内の仲間で働くパパ・ママにヒアリングして運営方針を固めていった。
そして、ついに2018年2月。
ユーグレナ社が引っ越した新オフィスには、企業内保育園『ゆーぐりん保育園』が併設された。
保育園は、オフィスに併設していることもあり、子どもを好きな仲間にも、子どもが苦手な仲間にも配慮した構造としつつ、園児が過ごしやすい空間に仕上げた。
そして現在、利用率はまだ低いが、一時保育や慣らし保育で子供を預けるパパ・ママ仲間が出はじめた。
「社内に保育園が併設されていることで、ユーグレナグループの仲間たちに将来の働き方の選択肢を広げてほしい。そして、ゆくゆくは、仲間たちが、子どもの近くで安心して働くことができる環境を実現したい」
須佐は目を輝かせて未来を語るのだった。
※ゆーぐりん保育園は2022年12月をもって閉園しました。
2018年5月掲出
euglena Data
~『ゆーぐりん保育園』の「ゆーぐりん」とは~
登場人物
- 執行役員 管理担当
管理部長須佐 大介 -
2011年4月入社。
2012年の東証マザーズ上場に向けた経理体制の構築を先導。2014年、管理部担当となり、東証一部上場のサポートやその後社内体制構築に従事。「まさか保育園を設立する仕事をするとは思いませんでした。そういう新しいチャレンジができることが、ユーグレナ社の魅力です」
euglena Projects
vol.00
バングラデシュの子どもたちを
救う素材を探せ。
vol.01
誰もなし得ていない、ユーグレナの
屋外大量培養技術を確立せよ。
vol.02
ユーグレナを
300億円市場に育て上げよ。
vol.03
バングラデシュの
全ての小学校に給食を。
vol.04
煙突から排出されるCO2で
ユーグレナを培養せよ。
vol.05
ユーグレナの化粧品事業を
立ち上げよ。
vol.06
日本初のバイオジェット燃料
製造プラントを建設せよ。
vol.07
「ミドリムシ」の名前を
武器にせよ。
vol.08
中国にユーグレナを
普及せよ。
vol.09
スーパーユーグレナを
獲得せよ。
vol.10
バングラデシュの
貧困問題を
緑豆事業で解決せよ。
vol.11
ユーグレナでタケダと
新商品を開発せよ。
vol.12
下水処理場の下水を活用し、
ユーグレナを培養せよ。
vol.13
ユーグレナの仲間の
「行動指針」を作成せよ。
vol.14
日本独自の技術で、
ユーグレナを培養せよ。
vol.15
仲間がより働きやすい
オフィスを追求せよ。
vol.16
ゆーぐりん保育園を
オフィスに併設せよ。
vol.17
ユーグレナで石垣島の
地域活性化に貢献せよ。
vol.18
ユーグレナの認知度を上げる
新商品を共同開発せよ
vol.19
ユーグレナのカフェを
石垣島で開店せよ。
vol.20
ユーグレナを飼料にして
比内地鶏を育成せよ。
vol.21
ユーグレナ入りディーゼル燃料を
いすゞ自動車と共同で実用化せよ。
vol.22
ユーグレナを使った
バイオ燃料を生産せよ。
vol.23
研究系ベンチャーを
ヒト、モノ、カネで支える
新しいファンドを確立せよ。
©2018 MELTIN MMI
vol.24
ユーグレナとクロレラで世界初の
ASC-MSC藻類認証を取得せよ。
vol.25
グループ企業との
シナジーを構築せよ。
vol.26
新しい仲間と、
遺伝子レベルで人を健康にせよ。
vol.27
自由が丘と
ユーグレナを普及せよ。
vol.28
ユーグレナサプリメントの
加工工場を立ち上げよ。
vol.29
理科のチカラで石垣島の
地域活性に貢献せよ。
vol.30
新しいユーグレナの
基幹化粧品を開発せよ。
vol.31
ロヒンギャ難民の
食料問題解決に貢献せよ。
vol.32
ユーグレナ由来の美容成分を
研究解明せよ。
vol.33
学生のチャレンジを応援!
通年採用を開始せよ。
vol.34
ユーグレナとクロレラで
ハラール認証を取得せよ。
vol.35
健康寿命を伸ばすユーグレナの
可能性を発見せよ。
vol.36
竹富島のクルマエビ養殖事業を
発展させよ。
vol.37
「G20軽井沢」にてユーグレナバイオディーゼル燃料で自動車を走らせよ。
vol.38
石垣島ユーグレナの魅力を伝えるキャラクターを企画せよ。
vol.39
CFO(最高未来責任者)を募集・選考せよ。
vol.40
国産カラハリスイカを
栽培せよ。
vol.41
日本初となる「バーチャルオンリー
株主総会」を開催せよ。
vol.42
次世代バイオディーゼル燃料を
普及させよ。
vol.43
コーポレート・
アイデンティティを刷新せよ。
vol.44
石垣島生まれの
ユーグレナを浸透させよ。
vol.45
ユーグレナ由来の
肥料研究を加速させよ。
vol.46
日本の空をバイオ燃料で
クリーンにせよ。
vol.47
オフィス環境を改善し、
仲間の生産性を向上させよ。
vol.48
化粧品における
サステナビリティを追求せよ
vol.49
次の新素材「ミドリ麹」の
価値を世に拡げよ。
vol.50
ユーグレナの
ESG経営を加速させよ
vol.51
未来世代アドバイザリーボードを
設置せよ。