大きな希望をもたらした、チャイルド・スポンサーとの出会い【2024年10月~12月の活動報告】

今回のレポートでは、GENKIプログラム提携校を卒業した少女の今をご紹介します。

1.夢に向かって頑張るジュムールさん

2017年に、SSKS(Sathi Shamaj Kallyan Shongstha)という学校で、GENKIプログラムが始まりました。現在18歳で大学生になるジュムールさんは、当時5年生。初めてGENKIクッキーを受け取った時のことをよく覚えています。ユーグレナクッキーは普通のクッキーではなく、「思いやりがこもった贈り物」だと感じたそうです。

大学(カレッジ)へ通うジュムールさん

ジュムールさんは家政婦として働く母に育てられました。父親はいなかった為、恵まれた環境ではありませんでした。しかし、学校に通って先生や友達と時間をすごしたり、ユーグレナクッキーを毎日受け取ることができたりしたことで、大変な時期でも気にかけてくれる人たちがいると実感できたそうです。

母校でユーグレナクッキーを配るジュムールさん(左)

ジュムールさんの人生の大きな転機は、地元の実業家、ディプティさんが彼女の教育費と生活費の支援を申し出た時に訪れました。ディプティさんの支援のおかげで、お金の心配をすることなく生活し、勉強に専念することができるようになったとジュムールさんは言います。「ディプティさんがいなければ、今の自分はありません。彼女が私に自分の将来を選択する機会を与えてくれました。」と話してくれました。

ディプティさんの娘で、ビーマン・バングラデシュ航空のパイロットでもあるモンディラさんから勉強を教えてもらいながら、ジュムールさんは刺激を受け、やがて大きな夢を持つようになりました。「モンディラさんのことも、とても尊敬しています。彼女のように世界中を旅しながら、彼女の近くにいられる様に、自分はキャビンアテンダントになりたい!」とジュムールさんは意気込んでいます。

ディプティさんは「彼女は明るく意欲的だけではなく、強い意思のある女性へと成長していることを誇りに思っています。私の支援が彼女の人生にとても重要な変化をもたらし、周りの人生にも影響を与えることができると信じています。」と話してくれました。

ジュムールさん(左)とモンディラさん(右)
ディプティさんの家で勉強するジュムールさん

ジュムールさんはキャビンアテンダントになる夢だけではなく、ビジネスにも関心があります。在学中に、チョコレート、お花、メッセジカードが入ったギフトボックスを販売する、オンラインビジネスを立ち上げたのです。まだ始めたばかりですが、卒業までにこのビジネスを成功させたいと考えています。

いつか金銭的に安定したら、自分が誰かに助けられたように、今度は自分が困難を抱える子どもたちの支援をしたいと強く願っています。

ジュムールさんが販売しているギフトボックス

ジュムールさんは母校を訪ねる際、後輩たちに勉学に励むよう応援しながら、栄養豊富なユーグレナクッキーを嬉しそうに受け取る子どもたちの姿を見守っています。母校の校長先生、シュレカ・ハルダー先生は「ジュムールさんは勤勉でリーダーシップがあり、成績も優秀でした。GENKIプログラムが彼女の成功の一助になったことに感謝しています。」と話してくれました。

SSKSスクールの先生達とジュムールさん

GENKIプログラムは今後も子どもたちを支援してまいります。

2. 2024年10月~12月の活動報告

10月~-12月の3か月間は3か月間は、GENKIプログラム対象校87校のうち、1日平均約9,400人に対し、合計58万食のユーグレナクッキーを配布しました。2024年度の配布数は合計225万食となりました。