生徒たちのクリーン・緑化大作戦!【2024年4月~6月の活動報告】
今回のレポートでは、GENKIプログラムの提携校が取組む、環境保全活動をご紹介します。
1.生徒たちのクリーン・緑化大作戦!
首都ダッカにあるGENKIプログラム提携校、アサニア・ミッション・スクールでは、日々、生徒たちが校内や地域の環境保全に熱心に取り組んでいます。
この活動を主導するのは、同校の教師であるシャルミン先生です。彼女は自身が6年生の時から、環境を守る身近な活動に取り組み始めました。51歳になった今も、熱心に生徒たちに環境の大切さを教え、積極的な活動を促しています。シャルミン先生の献身的な姿勢は、彼女のもとで学ぶ生徒たちに幅広く伝わっています。
活動に取り組むのは、同校の6年生から10年生までの生徒たち、約40〜45名です。生徒たちは10〜15人の小さなグループを作り、環境改善のための様々な活動を分担しています。
具体的には、週に4日、放課後の約1時間を使って、校内の清掃活動を行います。また、週に1回は約1時間半を地域の清掃活動に充て、近隣のスラムや道路の掃除に出かけます。生徒たちはビニール袋などのごみや落ち葉を集め、ごみ捨て場に廃棄します。
さらに、生徒たちは草木を植えたり水やりをしたりして、地域の緑化活動も行っています。緑化の取組は、景観を向上させるだけでなく、住民に日陰を提供することで、地域をより住みやすい場所にしています。
これらの活動により、学校だけではなく地域にとってより快適で衛生的な環境が生まれています。例えば、スラムでは、ごみによって排水溝が塞がれてしまうことも多いですが、生徒たちの清掃活動はその様な状況を改善しています。
生徒たちは自分たちの活動に誇りを感じています。7年生のイティ・アクタルさんは「綺麗な場所や緑の木々を見ると嬉しくなります。自分たちが変化をもたらしていると感じます」と話してくれました。
地域住民も生徒たちの活動に大変感謝しています。住民のアビダさんは「生徒たちの活動のおかげで私たちも意識が高まり、地域はずっと清潔で美しくなりました。彼女たちの努力に非常に感謝しています」と述べています。住民たちも清潔さを維持することの重要性をより認識し、活動に参加するようになっています。
生徒たちは清掃や緑化活動に携わるだけではなく、地区住民への啓発活動も行っています。生徒たちはスラムの家庭を訪問し、清潔な環境を維持することの大切さや、環境汚染の悪影響について説明して回っています。また、様々な環境へのメッセージをこめたポスターを持って、地域住民の意識を高めるための行進も行っています。
シャルミン先生は、「生徒たちをとても誇りに思っています。彼らは環境保護に対して熱心に取り組んでくれており、その行動が地域の住人たちにも影響を与え、参加を促しています」と語ってくれました。
ダッカ・アサニア・ミッション・スクールの校長のラシダ先生は、生徒たちの努力に感謝し、「これらの活動は環境を改善するだけでなく、貴重なライフスキルを教え、生徒たちに市民としての責任感を育んでいます」と述べています。
将来に向けて、生徒たちは活動を拡大し、より多くのコミュニティの人々を巻き込んでいきたいと考えています。特に、清掃活動の回数を増やし、環境保護について周囲に伝える機会も増やしたいと考えています。生徒たちは、自分たちのプログラムを他の学校に共有し、活動の輪を広げていくことも希望しています。また、地元の企業や組織と協力して、プロジェクトのためのリソースや支援を増やすことも目指しています。
GENKIプログラムは今後も子どもたちを支援してまいります。
2. 2024年4月~6月の活動報告
4月~-6月の3か月間は、GENKIプログラム対象校95校のうち、1日平均約7,730人に対し、合計44万食のユーグレナクッキーを配布しました。