GENKIプログラムの子どもたちの成長
【2021年12月の活動報告】

1.2021年12月の活動報告

12月はGENKIプログラム対象校87校のうち67校の約7,000人に対し、18.3万食のクッキーを配布しました※1

※1 毎年、同月は年度末試験後に冬期休暇があるため、配布数が減少します。
※2 2021年8月26日付で決算期(事業年度の末日)を毎年9月30日から12月31日に変更するための定款一部変更を 行っており、決算期変更の経過期間となる当期は2020年10月1日から2021年12月31日までの15カ月間の変則決算となります。GENKIプログラムも今期は、2020年10月1日から2021年12月31日までの活動期となります。

2.GENKIプログラムの子どもたちの成長

2014年に開始したユーグレナGENKIプログラムは、皆様のご支援により2022年4月で8周年を迎えます。2021年12月末時点で、ユーグレナクッキーの配布数は累計1,260万食を突破しました。

新型コロナウイルス感染症によるロックダウン(都市封鎖)の影響で、2020年3月から約1年半続いた休校期間中、ユーグレナクッキーを毎日配布できていない時期もありましたが、原則平日の毎日、1日約10,000人の子どもたちにユーグレナクッキーを配布しています。今月は、GENKIプログラムに関わる4人の子どもたちの成長をお届けします。

1人目は、2019年12月号で紹介したシティコロニBDP学校に通うライハン君です。当時4年生(10歳)だったライハン君は、現在6年生(12歳)となり、同じ小学校で引き続きユーグレナクッキーを食べています。現在も放課後にお父さんが営む商店のお手伝いをしています。以前にも増して、お父さんに頼らず1人で商店を切り盛りしています。

10歳の頃のライハン君(右)
10歳の頃のライハン君(右)
店番をするライハン君 
店番をするライハン君 
学校でユーグレナクッキーを食べるライハン君
学校でユーグレナクッキーを食べるライハン君

2人目は、バウニアバス学校に通う、現在6年生 (12歳)のオニック君です。オニック君は1年生の頃から約5年間ユーグレナクッキーを食べ続けています。オニック君は、「ユーグレナクッキーは僕の日常なんだ!お気に入りのオレンジ味のユーグレナクッキーを食べられることが嬉しい。」と話しています。

 7歳の頃のオニック君(一番左)
7歳の頃のオニック君(一番左)
現在12歳のオニック君
 現在12歳のオニック君

ライハン君もオニック君も元気に成長していることがわかります。

3人目は、GENKIプログラムを卒業した現在10年生(15歳)のバウニアバス学校に通うロタちゃんです。2年前の8年生までユーグレナクッキーを食べていました。GENKIプログラムは、保育園に通う4-5歳の園児から8年生である12-14歳の子どもたちにユーグレナクッキーを配布しています。

ロタちゃんは、「ユーグレナクッキーを食べていたときに学んだユーグレナクッキーの栄養のことを思い出します。お母さんも保護者会で知ったユーグレナの59種類の栄養素のことを知り、路上で販売しているファストフード(サクサクの丸い殻に豆、ゆで卵、玉ねぎなどの具を詰めてタマリンという実から出来ている甘辛いソースをたっぷりかけて食べる“フチカ” やジャガイモ入りのカレー味の揚げ物“シンガラ” など)はあまり質の良くない油や塩が多く使用され肥満に繋がりやすいので、できる限り口にしないようにと私に言いました。今でもそのことを意識しています。」と話してくれました。

 現在15歳のロタちゃん
現在15歳のロタちゃん
学校帰りにフチカを路上で食べる子ども
学校帰りにフチカを路上で食べる子ども

4人目は、2016年10月号で紹介したBDP小学校に通っていた当時3年生のスルジョー君です。現在は7年生(14歳)になりました。残念ながらお父さんの仕事の都合で、ダッカ市内の遠く離れた学校に転校したため、転校後はユーグレナクッキーを食べられていません。スルジョー君は、「ユーグレナクッキーを友達と一緒に食べていた日々が懐かしい。」と話してくれました。

BDP小学校に通っていた3年生(9歳)の時のスルジョー君
BDP小学校に通っていた3年生(9歳)の時のスルジョー君
 現在別の学校で学ぶ14歳のスルジョー君
現在別の学校で学ぶ14歳のスルジョー君

GENKIプログラム参加校にはさまざまな理由から継続的にユーグレナクッキーを食べることができない子どもたちもいます。しかし、彼らが大人になったときユーグレナクッキーのことを思い出し、栄養価の高い食事を摂ることの重要性を次の世代へ伝え、実践してくれることを願っています。私たちは、そのためにできることを引き続き追求し、活動して参ります。
今後もGENKIプログラムの子どもたちの成長を伝えていきます。

3.栄養オリンピック大会 2021への出展

2021年12月21日、バングラデシュ政府機関が主催の栄養オリンピック大会(Nutrition Olympiad)に当社が出場しました。

栄養オリンピック大会とは、バングラデシュの栄養問題改善活動を実施している、または関心を持つ企業、NGO、国際機関、大学、個人が集まり、栄養問題に関する講演やワークショップを行うイベントです。2018年4月を含め今回が2回目の出場で、ダッカの会場には約200名の参加者が集まりました。

関連する大きなイベントとして、2021年12月7、8日に東京栄養サミット 2021が開催されました。本イベントは、世界の栄養不良の改善に向けた国際的な取り組みを促進する世界会合です。オリンピック・パラリンピックの開催国・開催年に同イベントを開催することになっており、今回は東京にて開催されました。公式サイドイベント(Nutrition Olympiad: Let the Youth Lead in Nutrition)では、当社社長の出雲、バングラデシュ事業を担当する執行役員の佐竹、CFO (Chief Future Officer:最高未来責任者)の川﨑が登壇し、GENKIプログラムの説明などを行いました。※3

※3 2021年12月17日ニュースリリース「ユーグレナ社、東京栄養サミット2021にてコミットメントを表明」

この重要なイベントの流れを受け、ダッカでの栄養オリンピック大会でも「若い世代が主導して栄養問題を解決しよう!」というテーマで発表が行われました。現地で’Nutrition Club’に所属する学生が食のエコシステムの実現について発表したり、当社からはオンラインメッセージでCFOの川﨑が日本での給食制度や栄養問題、それにおける若い世代ができることの発表を行ったりしました。このように、若い世代の発言が非常に印象的でした。

‘Nutrition Club’に所属する学生
‘Nutrition Club’に所属する学生

当社はGENKIプログラムに関するブースを出展し、GENKIプログラムの紹介やユーグレナクッキーの配布を行いました。ある参加者から配布地域について質問があり、現時点で64県中、ダッカを含めた9県に配布していることを説明しました。バングラデシュ全土の栄養問題解決のため、本オリンピックで学んだことを活かし、全国展開を進めて参ります。

参加者にユーグレナクッキーを配布
参加者にユーグレナクッキーを配布
 栄養オリンピックに参加した当社現地スタッフ
栄養オリンピックに参加した当社現地スタッフ
 64県中、9県にユーグレナクッキーを配布(紫色 Manikgonj県が2021年9月報告時より追加)
64県中、9県にユーグレナクッキーを配布(紫色 Manikgonj県が2021年9月報告時より追加)

引き続きのご支援をどうぞよろしくお願い致します。