GENKIプログラム新規校との契約および血液検査の実施 
【2016年4月の活動報告】

1.はじめに

2016年4月にGENKIプログラムは3年目を迎えました。新年度のスタートにあたり、これまでの皆さまのご支援にお礼を申し上げます。
今期の目標配布数は150万食です。これは昨年の1.5倍となり、1日当りの配布数は約6,000食です。対象となる子どもたちを現在の7,000名から約1万名へと増やします。配布数の増加に伴いダッカオフィスのスタッフも3名から5名になりましたが、今後更に増員を予定しています。4月には子どもたちへの血液検査を実施しました。

2.GENKIプログラムの新規校との契約について

今月の新規校はDhaka Ahasaniya Mission(DAM)とHoly Heard校の2校です。新たな学校と契約を締結するためには、学校訪問、両親との交流会、先生への研修、契約締結手続きなどのプロセスを経る必要があります。これらの手続きが全て完了して初めてユーグレナクッキーを届けることが出来るようになります。新しくクッキーを手にすることができた子どもたちとその両親が嬉しそうな笑顔を見せてくれることは大きな喜びです。
なお、今月は約1,000名の増員を目指して活動しましたが結果は566名に終わりました。この分は来月以降で挽回していく予定です。

  • 写真-1:DAMとの契約時写真-1:DAMとの契約時
  • 写真-2:スタッフの研修風景写真-2:スタッフの研修風景
  • 写真-3:先生への研修写真-3:先生への研修

3.効果測定の血液検査について

今月は約200名の子どもたちに対し血液検査を実施することが出来ました。従来から行ってきた体重、身長、跳躍力、握力検査に医学的な検査を加えることが出来たことにより、より一層GENKIプログラムの効果を様々な側面から測ることができるようになります。
バングラデシュでは貧血が子どもたち(特に女性)にとって大きな健康問題になっています。血液検査を通じて栄養の改善状態を把握することが出来るようになりました。

  • 写真-4:両親への説明会写真-4:両親への説明会
  • 写真-5:身体測定の様子ち写真-5:身体測定の様子
  • 写真-6:初めてクッキーを手にした子どもた写真-6:初めてクッキーを手にした子どもたち

現地では血液検査を行う習慣がほとんどありません。そのため、子どもだけでなく両親や学校の先生にもその意義を説明し、理解を促す必要がありました。実施にあたって念入りに準備を行い、血液検査は大きな問題が発生することなく無事完了することができ、スタッフ一同、大変嬉しい思いです。血液検査を終えた子どもたちには帰りにヨーグルトを渡しましたが、皆喜んで食べてくれました。

  • 写真-7:血液検査用キット写真-7:血液検査用キット
  • 写真-8:採血時の様子写真-8:採血時の様子
  • 写真-9:ご褒美のヨーグルト写真-9:ご褒美のヨーグルト

4.まとめ

来月には血液検査のデータ分析が完了する予定です。どのような結果が出るのかとても楽しみです。対象となる子どもの増加にともないモニタリングが疎かにならないよう、体制を整え、150万食配布体制の確立に向けて業務を進めてまいります。引き続き皆さまのご支援をお願い申し上げます。

株式会社ユーグレナ
バングラデシュ事務所 所長
モハメド・アケルザマン