GENKIプログラム対象校、2回目の血液検査実施
【2016年11月活動報告】
1.はじめに
いつもユーグレナGENKIプログラムをご支援いただき誠にありがとうございます。
今月から新規4校(生徒数合計約2,200名)にクッキーの配布を始めました。GENKIプログラムの対象校は合計で38校、対象生徒数は約12,000名になりました。
2.血液検査について
対象は3校、約310名の子どもたちに対し、第2回目の血液検査を実施しました。本検査は、弊社が配布するユーグレナクッキー(ユーグレナ入りのクッキー)摂取後に、バングラデシュの子どもたちの栄養状態にどのような影響があったかを調査することを目的としています。バングラデシュのスラム街に住む人たちは血液検査の経験がないため、最初は親子共に不安そうでしたが、安全性を説明し、無事完了することができました。
バングラデシュでは中学校入試願書に血液型明記が必須であるため、ご両親より要望を受け、今回から新たに血液型検査を実施しました。検査終了後、血液型カードを提供し、学校、ご両親から喜んでいただきました。このような形でお役に立てたことはプラスアルファの効果でした。
検査を効果的にするため、 クッキーを食べている子どもと食べていない子どもの栄養状態の比較することが重要です。今回クッキーを食べないグループで血液検査に協力してくれたダッカアイディールキャデット学校(Dhaka Ideal Cadet School)の子どもたちには文房具セットをプレゼントしました(写真-2)。特に分度器などの算数道具セットが子どもたちには嬉しかったようです。
- 写真-1:血液検査
- 写真-2:子どもへのプレゼント
3.年度末試験への準備
バングラデシュでは来月重要な年度末進級試験が実施されます。GENKIプログラム実施校の子どもたちも今月より試験準備に入り、学校から帰宅した後も一生懸命、勉強しているそうです。アパラジェオパラビ小学校(Aparajeo Pallabi Education Center School)に在籍する小学校3年生のラッセル(Rasel)くんは、試験に落ちると落第してしまうため、毎日約4時間必死に試験勉強をしています。11月中は皆試験勉強に忙しくほとんど遊ぶ時間がありません。スタッフが学校を訪れると、ラッセルくんはクッキー片手に一生懸命試験勉強をしていました。我々が配布するクッキーが子どもたちに栄養とエネルギーを与え、試験勉強に集中できる環境づくりのお役に立ていることを確認出来ました。
- 写真-3:必死に勉強するラッセルくん
- 写真-4:クッキーを食べるラッセルくん
4.送別会開催
学年度末には、「クラスパーティー」と呼ばれる送別会が学校にて行われます。子どもたちは色鮮やかな風船や手作りの装飾品で教室を飾り、ケーキでお祝いします。ダンスをしたり、歌を歌ったりし、先生、子どもたちは大いに盛り上がります。
11月28日にモニプリビーディーピー小学校(Monipuri BDP Primary School)にて行われた送別会にスタッフも参加することができました。子どもたちは豪華で色鮮やかな洋服を着て、特別なパーティーを楽しんでいました(写真-5)。スタッフは初めての参加でしたが、子どもたちと一緒に懇親でき楽しい時間を過ごすことが出来ました。
- 写真-5:色鮮やかな洋服で参加する子どもたち
- 写真-6:パーティーの様子
5.プロジェクト「ULKA(ウルカ)」始動
GENKIプログラムにて共にクッキーの配布をしているNGO・エクマットラとの新しいプロジェクトについて紹介します。プロジェクト「ULKA(ウルカ)」は、バングラデシュでストリートチルドレンの支援活動を行うNGO・エクマットラとユーグレナ社が立ち上げたプロジェクトです。「ULKA(ウルカ)」とはベンガル語で“流れ星”を意味します。現在、ユーグレナ・ファームのサイトではプロジェクト「ULKA(ウルカ)」でバングラデシュの女性や子どもたちと製作したキラキラペンを数量限定でご購入いただけます。詳しくは以下URLからご参照ください。
http://www.euglena-farm.jp/ulka/
- 写真-8:ペン製作中の様子
- 写真-9:ペン製作している子供どもたち
6.まとめ
12月は、年度末試験、その後冬休みに入るため開校日が限られていますが、目標達成に向けしっかりとクッキーを配布して参ります。引き続き皆さまのご支援、ご協力よろしくお願いいたします。
株式会社ユーグレナ
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