2019年、ユーグレナ社は、地球と会社の“未来”を考える18歳以下のCFO(Chief Future Officer:最高未来責任者)を募集し、1名のCFOと8名のサミットメンバーを選出しました。
CFOの小澤が1年間の任期中に活動を通して感じたことや考えたこと、印象に残っていることなどについて、ライブ配信で当メディア編集長の北見がインタビュー。その様子の一部を紹介します。
北見:今回、小澤さんにお話を聞く北見です。2020年9月末でCFOとしての活動としては一区切りになりますが、この1年は新型コロナウイルス感染症の影響などもあり、イレギュラーな年でしたね。活動していく中で影響はありましたか?
小澤杏子(以下、小澤):そうですね。ただでさえ初めての経験だったので手探りでサミット(会議)を進めていたのですが、そのうえ新型コロナウイルス感染症の影響で当初立てた計画どおりにいかない部分があり大変でした。
北見:サミットメンバーとのミーティングもオンラインベースになりましたよね。
小澤:オンラインミーティングに関しては、最初の2ヵ月間(10月~12月)でメンバーを知ることやチームビルディングを行っていたこともあり、あまり問題にはなりませんでした。逆にいうと最初の2ヵ月間、対面でミーティングできたことが重要だったなと思います。
北見:なるほど。確かに最初の2ヵ月間も新型コロナウイルス感染症の影響を受けていたら、今のようなチームにはなっていなかったかもしれませんね。そういう意味では、第2期のメンバーに関しては、そのあたりも考慮してチームビルディングしていく必要がありそうですね。小澤さんがCFOに応募したのはどういうきっかけだったのですか?
小澤:とにかく自分の思いをどこかで行動にうつしたいと考えて応募しました。CFOになりたいから応募したというわけではなくて、とにかく社会を変えるために1歩踏み出したいと行動しました。
北見:そうだったのですね。それにしても、この1年間でサミットメンバーと一緒に多くの活動を行ってきましたね。今年の6月には、ペットボトル商品に関する方針をまとめあげました。
小澤:私たちが出した方針をもとに、最終的に取締役会で経営陣などと話し合い、「2021年中に商品に使用される石油由来プラスチック量の50%削減」や「ペットボトル商品の全廃」などの目標を決定しました。
北見:ほかにも株主総会でのプレゼンテーションや各種イベントにも登壇されましたね。
小澤:株主総会の印象としては、やはり会社と株主の方の考え方は似ているのだなと思いました。株主の方とお話しすると、未来のことを真剣に考えておられる方ばかりで、会社もそれを支える株主の方々も同じ方向を向いているなと実感しました。
普段、学校などでもプレゼンテーションはしますが、イベントなどでは初めて会う方に初めての内容をプレゼンテーションするので、どうやったらより伝わりやすくなるのかを考えながら臨みました。
北見:この1年間、サミットメンバーに加え、ユーグレナ社の仲間(社員)※とも一緒に活動してきたわけですが、ユーグレナ社の仲間の印象はどうですか?
※ユーグレナ・グループでは、社員のことを同じ志をもった「仲間」と呼んでいます。
小澤:ユーグレナ社の仲間は熱い方が多いなというのが印象です。心の底から達成したいと思っていることがあって、それに向かって行動しているなと感じることが多かったです。仲間の皆さんといろいろ話をする中で、自分の進路についても見つめなおすことができました。
北見:特に新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前は、仲間との交流会などもあり、相互に刺激があったと思います。
最後の質問ですが、小澤さんは次期CFOにどんな風になってほしいと考えていますか?
小澤:自分が問題だと思っていることを、どうにかして解決したいと考え続けてほしいです。CFOの活動を通じて、得るものは非常に大きいので、ぜひ1歩を踏み出してほしいです。
CFOやサミットメンバーは18歳以下限定ですが、環境問題に関してはCFOとか若い世代だけの課題ではなくて、全世代に共通する課題だと思います。マイボトルを持つなど、全世代のみんなが小さなことを1つ1つ行動していけば世界は変わると思います。みんなで一緒に行動していきましょう。
北見:小澤さん、ありがとうございました。
次回は、CFO・小澤と共に活動してきた、Futureサミットメンバーが任期中1年間の活動を通して感じたことや考えたこと、印象に残っていることなどについて語った様子についてレポートします。
※本記事は2020年8月24日に収録しました動画をもとに加筆修正して掲載しています。
※本記事は2020年8月24日に収録しました動画をもとに加筆修正して掲載しています。
文/斎藤満