学校同士で助け合い!机で広がる支援の輪【2023年10月の活動報告】
今月のレポートでは、GENKIプログラム提携校同士が机の寄付を通して協力し合ったエピソードをご紹介いたします。
1.学校同士で助け合い!机で広がる支援の輪
バングラデシュの首都ダッカ北部にあるGENKIプログラム対象校のフルクリ校は、博愛の精神でバングラデシュの将来に貢献する心優しい人物を育てる理念を掲げる学校です。創設者のタクビル校長は人々を助けたり、災害が起きた時には物資を支援したりするなど慈善活動家として知られています。2022年11月のGENKIレポートでご紹介した、貧しい人たちを助ける「酸素ボックス」という募金の取り組みを行った人物です。
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同校は数年前に財政難に陥りました。その際、バングラデシュの実業家から25台の机の提供を受けました。しかし後に同校の財政を立て直したタクビル校長は自ら机を購入できたため、同校に寄贈された25台の机のうち15台を、2023年10月に同じく財政難に悩んでいたGENKIプログラム対象校のドイエル校へ寄贈することにしたのです。この思いやりにあふれる行動は、多くの人々に笑顔をもたらしました。両校の校長や生徒たちの思いも交えて、GENKIプログラム対象校で広がる支援の輪を紹介しましょう。
ダッカのモハマドプル地区にあるドイエル校は財政難に直面しており、生徒たちの学習環境を保つのに苦心していました。同校のラッセル校長は、「本当に窮地に立たされていました。フルクリ校の支援は、私たちに希望をもたらしてくれたのです」と振り返ります。
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フルクリ校が純粋な善意でドイエル校に15台の机を届けると、その影響は大きく表れます。ドイエル校の生徒たちは、教室の設備が一新されたことで、より快適な学習環境が整ったことに感激したようです。同校の保護者たちは、受け取った善意に深く感謝しました。
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ドイエル校のラッセル校長は、「フルクリ校の寛大さは、私たちの心に響きました。寄贈された机は、私たちの教室をより魅力的しただけでなく、学校間に連帯をもたらしてくれました」と語ります。
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ドイエル校の4年生、アリーシャちゃんは「机で快適に勉強できるようになったの。フルクリ校は、私たちのお兄さんみたい。本当に感謝しています」と喜びを表しました。
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両校の保護者たちは、学校による善意の行動を称賛し、地域社会で団結することの大切さを強く実感しています。フルクリ校のタクビル校長も、「私たちの義務は、子どもたちの教育が損なわれないようにすることです」と地域社会の支援と善意の重要性を強調します。
フルクリ校とドイエル校が机で広げた支援の輪は、教育の場を守るだけでなく、慈善や地域社会の支え合いの素晴らしさを教えてくれました。誰かの小さな善意が、他の誰かの暮らしに大きな影響を与えることができるのです。両校の生徒たちは、今後も助け合いの精神をもって学びを続けていきます。
GENKIプログラムは今後も子どもたちを支援してまいります。
2. 2023年10月の活動報告
10月はGENKIプログラム対象校のうち、96校の約1万1000人に対し、26万食のユーグレナクッキーを配布しました。
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引き続きのご支援をどうぞよろしくお願い致します。