光るアイデア! 子どもたちのウォールマガジン【2023年7月の活動報告】
今月のレポートでは、GENKIプログラム提携校で展示される子どもたちのウォールマガジンをご紹介いたします。
1.光るアイデア! 子どもたちのウォールマガジン
バングラデシュの学校では「ウォールマガジン」と呼ばれる掲示板の学級通信に、生徒や教師が詩や絵を載せて全校で共有する文化があります。
スラム街に住む多くの子どもたちは雑誌や新聞などを読む機会が限られており、社会の情報を十分に得られていません。そこで学校の先生が生徒たちと一緒に行う課外活動を実施、それがウォールマガジンです。生徒たちが制作を担い、新年のあいさつや、国際母語デー、雨期、世界環境デーなど季節のイベントや行事を特集して月に1回に展示しています。
バングラデシュのNGOであるダッカ・アサニア・ミッションが運営するナヤンタラUCLC校は、2014年にダッカ北部のパラビ地区でスラム街の恵まれない子どもたちに教育を提供する目的で設立されました。全校生徒は183人で、2015年からGENKIプログラムと提携しています。そんな同校も、2023年1月にウォールマガジンを始めました。先生たちが年度初めの企画会議で、授業計画のほかに、生徒たちの活動を活発にし、学校への関心を高めようと意見交換を行い、新しい取組としてウォールマガジンを提案したのです。
こうして始まった同校のウォールマガジンで、2023年夏にGENKIプログラムのスタッフが制作に参加してユーグレナクッキーが紹介されました。もともとスタッフは定期的に学校を訪問してユーグレナクッキーの栄養価を教えながら、子どもたちを励ましています。そこで今回、ウォールマガジンを通して、同校の子どもたちへユーグレナクッキーを紹介できないかと考えたのです。
ウォールマガジンを制作するチームは、編集担当、イラスト担当、ライティング担当で編成され、先生がサポートに入ります。
まずは編集担当が企画したテーマや内容を、担任の先生と校長先生が承認します。次にイラスト担当の生徒がテーマに沿ったイラストを描き、全体のデザインや装飾を作ります。こうしてウォールマガジンのデザインが決まったら、ライティング担当の生徒たちが記事を書いていきます。制作期間は10~12日間です。制作チームの生徒たちはおやつや授業前の時間を活用して、共同で作業を進めます。
このウォールマガジンの内容の一部を紹介します。
完成したウォールマガジンが校内で掲示されると、全校の生徒たちが登校時やおやつの時間に立ち寄って読んだり、先生たちが記事を解説したりして活用します。
ナヤンタラUCLC校のファルハト先生は、「子どもたちは、ウォールマガジンを通して、話し合ったり、資料を読みあったりしながら、チームワークを身につけています。子どもたちにはこれからもウォールマガジンの制作を楽しんでほしいです」と話してくれました。
GENKIプログラムは今後も子どもたちを支援してまいります。
2. 2023年7月の活動報告
7月はGENKIプログラム対象校のうち、79校の約8800人に対し、14万食のユーグレナクッキーを配布しました。
引き続きのご支援をどうぞよろしくお願い致します。