2023年9月9日(土)、ユーグレナファンのためのイベント「ユーグレナ・フェス2023」が開催されました。今回は、当日のイベントの模様をレポートします。


今年で5回目となる「ユーグレナ・フェス」

「ユーグレナ・フェス」は、すべてのユーグリーのためのイベント。ユーグレナ社では、ご愛用者、ご支援者、お取引先、そしてユーグレナ・グループで働く仲間とその家族まで、ステークホルダーのみなさますべて、ユーグレナ社と目指す未来を共有する人すべてを「ユーグリー」と呼んでいます。

本イベントは、ユーグレナ社の事業や商品を応援していただいている、石垣島ユーグレナに興味を持っていただいている、サステナビリティをもっと身近に感じたい、そんなユーグリーのみなさまに、ユーグレナ社とその取り組みをより身近に感じていただくとともに、日ごろの感謝の気持ちを込めて2019年より実施していて、今回で5回目の開催となりました。

4年ぶりの来場、ライブビューイングを開催

コロナ渦の影響により、過去3年の「ユーグレナ・フェス」は、オンラインでの配信のみ実施していましたが、今回は、オンライン配信に加え、抽選でご招待したユーグリーのみなさま21名が来場。設置したスクリーンにてライブビューイングでイベントの模様を楽しんでいただきました。また、イベント出演者やスタッフとの交流、ユーグレナ社関連の食品や飲料の試食、記念撮影など、ライブ会場ならではの充実した時間を過ごしていただきました。

ライブビューイングの様子

テーマは「すべては石垣島からはじまった」

微細藻類ユーグレナの生産拠点としてだけではなく、ユーグレナ社のすべての事業の原点といえる石垣島にスポットをあてながら、ユーグレナ社で働く仲間を通じて、持続可能な循環型社会を目指すためにユーグレナ社が取り組む事業や商品、そしてその根本となる研究開発の最新情報などを知っていただけるコンテンツを披露しました。

そのなかからピックアップしてコンテンツをご紹介します。

ユーグレナ・フェス2023 メインビジュアル

① 創業ストーリー「すべては石垣島から始まった」
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術の確立に成功したユーグレナ社。創業前の培養研究や実証にあたり、どのような経緯で石垣島を培養地に選んだのか?という裏話や、生産拠点としてだけでなく、石垣島の発展に向けてユーグレナ社が取り組んできた活動の裏側など、ユーグレナ社の創業メンバー3名が石垣島にまつわるさまざまなエピソードを披露しました。

左から鈴木(執行役員 CTO)、出雲(代表取締役社長)、
福本(執行役員 ヘルスケアカンパニーCEO)
2005年、石垣島・八重山殖産にて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養に成功した頃

② ユーグレナ社が農業に!?その名は「サステナブルアグリテック」
サステナブルアグリテック(Sustainable Agri Tech)とは、循環型農業の実現を目指し、「バイオマスの5F」の戦略にもとづいて、微細藻類やバイオ燃料の原料となる油脂を微細藻類から抽出した後の残渣、そのほかユーグレナ・グループ内外の未利用資源を「Feed(飼料)」「Fertilizer(肥料)」への活用に取り組んでいる新規領域の事業です。 本事業の管掌執行役員でもある永田が、事業立ち上げの経緯や意義、食の環境におけるサステナビリティを農業領域で実現するという熱い想いを語りました。また、事業成果物として、初の個人向け商品として数量限定発売、発表後即日完売となった「やさしい栽培キット(ベビーリーフサラダミックス)」と、高知県のトマト農家協力のもとでユーグレナ入り肥料を使用して栽培されたフルーツトマトを紹介しました。

サステナブルアグリテックとは何かを紹介

「バイオマスの5F」とは?
バイオマスには、重量単価が高い順にFood(食料)、Fiber(繊維)、Feed(飼料)、Fertilizer(肥料)、Fuel(燃料)の5つの用途があり、重量単価の高いものから低いものに順次事業を展開していくことで、バイオマスの生産コスト低減とバイオマスの利用可能性の拡大を推進する、という事業戦略です。

バイオマスの5F(5つの用途)

③ からだにユーグレナ、秋の新展開!
2023年秋の自信作ドリンク2種類、新商品の機能性表示食品「からだにユーグレナ ピーチミックス風味 乳酸菌入り」と、リニューアル発売となる機能性表示食品「からだにユーグレナ マスカット&ハーブ味」を、発売開始に先駆けてイベント参加者のみなさまにご紹介。また、「東京純豆腐」にて2023年秋に限定展開中のからだにユーグレナのコラボレーションメニュー「石垣島ユーグレナ団子と秋の味覚スンドゥブ」と「舞茸とチーズの石垣島ユーグレナチヂミ」も紹介しました。

「からだにユーグレナ ピーチミックス風味 乳酸菌入り」を紹介

④ 2023年開始の化粧品!「NEcCO」開発秘話に迫る
ユーグレナ社の基幹化粧品ブランド「NEcCO(ネッコ)」。本コンテンツでは、”根っこからすべてがはじまるスキンケア”というブランドフィロソフィー、世界で初めて石垣島ユーグレナ由来成分を4種配合、といった商品開発の背景とブランドの特長、注目商品「NEcCOブースターセラム」を紹介。さらに、「ユーグレナ・フェス2023」後に新発売となった「NEcCOクレンジングミルクオイル」もひと足早く紹介しました。

2023年発売開始の化粧品ブランド「NEeCO」を紹介

⑤ 石垣島の研究現場 サステナブルラーメンのマル秘トーク
イベント会場のユーグレナ本社と石垣島にある「R&Dセンター 生産技術研究所」をリモート回線でつなぎ、現在、石垣で食品利用の研究を進めている”オーランチオキトリウム“の紹介を行いました。微細藻類の一種で、高濃度DHA、魚のような独特のうま味、飼料利用による海のサステナビリティへの貢献といった3つの大きな特徴を持った”オーランチオキトリウム“。数カ月前にはクラウドファンディングで、この”オーランチオキトリウム“を使用し、宇宙のような閉鎖的空間でも地産地消可能性を秘めた食材で作られたラーメン「2040年サステナブルラーメン」を販売。CTO鈴木がこのラーメンの試食を行い、新食材の将来展望を語りました。

2040年サステナブルラーメンの紹介

ほかにも、遺伝子解析サービス「ユーグレナ・マイヘルス」の最新情報、地域振興活動「ユーグレナ石垣ぬちぐすいプロジェクト」と地元のスポーツや教育を支援する「みーふぁいゆープロジェクト」の紹介、3代目CFO渡部翠さんによるCFO活動報告と第4期のCFO募集開始の告知など、盛りだくさんの内容をお届けして今年の「ユーグレナ・フェス」は幕を閉じました。