東京都は現在、都民・事業者等への働きかけを通じて、電力のHTT(Ⓗ減らす・Ⓣ創る・Ⓣ蓄める)の推進およびゼロエミッション東京の実現に向けた対策を進めています。その取組みの一環として、環境にやさしいバイオ燃料の活用推進と普及を目的に、都営バスにユーグレナ社の次世代バイオ燃料「サステオ」が2023年1月25日から約1か月限定で導入されました。また、株式会社サンリオのキャラクターでSDGs応援活動を続けているハローキティのデザインを用いたバスラッピングも登場!
今回は次世代バイオ燃料「サステオ」の特徴と「サステオ」を導入した都営バスの運行状況についてご紹介します。

そもそもバイオ燃料とは?石油燃料との違いは

バイオ燃料とは、再生可能な生物資源(バイオマス)を原料にした代替燃料のことです。バイオ燃料の代表的なものとして、①バイオエタノール、②バイオディーゼル燃料、③バイオジェット燃料、④バイオガスが挙げられます。今回導入されたのは②のバイオディーゼル燃料となります。
これらのバイオ燃料を使用することで、二酸化炭素の排出削減につながるとされています。バイオ燃料は燃焼すると、石油などの化石燃料と同じように二酸化炭素を排出しますが、原料となる植物の成長過程において光合成を行うことで二酸化炭素を吸収しているため、燃焼時の二酸化炭素の排出量はプラスマイナスゼロとなると考えられているからです。これが「カーボンニュートラル」と呼ばれる概念です。

化石燃料とバイオ燃料の二酸化炭素排出の違い。

今回導入された次世代バイオ燃料「サステオ」とは?

次世代バイオ燃料「サステオ」は、ユーグレナ社が開発、製造、販売を行うバイオ燃料のことです。
次世代バイオ燃料「サステオ」は、バイオジェット燃料(SAF)および次世代バイオディーゼル燃料があり、使用済み食用油や微細藻類ユーグレナから抽出した油など、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原料からつくられています。すでにバスや船舶、飛行機といった陸・海・空のモビリティにて幅広く活用されています。
また、次世代バイオ燃料「サステオ」は分子構造が石油由来の燃料と同じため、既存の内燃機関に負荷をかけること無く使用できます。

ユーグレナ社の次世代バイオ燃料「サステオ」

都営バス58両に次世代バイオ燃料「サステオ」が使用!

2022年10月31日付で東京都と締結した「バイオ燃料導入促進事業に係る協定」※1に基づく取り組みにより、都営バス58両に次世代バイオ燃料「サステオ」が使用されました。※2 
1月25日には小池百合子東京都知事参加のもと、東京都庁で出発式が行われ、SDGs応援活動を続けているキティちゃんも駆けつけてくれ、この取り組みを応援してくれました。※3

※1 2022年11月18日ニュースリリース:https://www.euglena.jp/news/20221118-2/
※2 2023年1月20日のニュースリリース:https://www.euglena.jp/news/20230120-2/
※3 2023年1月25日のニュースリリース:https://www.euglena.jp/news/20230125/

SDGs応援活動を続けているキティちゃん

さらに、より東京都でのバイオ燃料の普及を後押しするため、とっても可愛いキティちゃんデザインのラッピングバスも!

キティちゃんデザインのバス
キティちゃんとユーグレナ社社長、出雲

【次世代バイオ燃料「サステオ」での都営バス運行概要】
■ 実施期間
2023年1月25日(水)から1か月程度 ※現在は終了しています
■ 運行ルート
小滝橋自動車営業所管内の7路線
(高田馬場と上野公園を結ぶルート、新宿と都庁を循環するルートなど)
■ ハローキティ デザインバスの運行情報
ハローキティがデザインされたラッピングバス(5両)は、2023年3月31日(金)まで運行。
都バス運協情報サービス(tobus.jp[https://tobus.jp/blsys/navi])の「車両検索」よりラッピング検索で「バイオ燃料」の選択で確認できます。

ユーグレナ社は今後も、持続可能な社会の実現に向けて環境負荷低減に貢献するため、次世代バイオ燃料「サステオ」の普及を目指していきます。