GENKIプログラム対象校の新学期開始の様子
【2022年1月の活動報告】

1.前期振り返りと2022年1月の活動報告

いつも「ユーグレナGENKIプログラム」をご支援いただきありがとうございます。

前期(2020年10月~2021年12月※1)は、15カ月間で236万食のユーグレナクッキーを配布することができました。
バングラデシュでは2020年3月より新型コロナウイルス感染症によるロックダウン(都市封鎖)の影響で休校状態が続いており、コロナ禍以前のような毎日の登校時に子どもたちにユーグレナクッキーを配ることができない状態が続いていました。しかし、コロナ禍での食料不足や食品価格の高騰により、これまで以上に子ども達の栄養問題が危惧されることから、何とか子どもたちにユーグレナクッキーを定期的に配布できないかの検討を行い、学校の先生の多大なるサポートの下、2週間に一度登校日を設け、そこで15日分のユーグレナクッキーをまとめて子どもたちに配布する方法を取りました。
2021年9月から実に544日ぶりに徐々に学校再開が始まった後は、以前のように子どもたちがユーグレナクッキーを毎日受け取る仕組みに切り替えました。

2022年4月に8周年を迎えるGENKIプログラムの今期(2022年1月~2022年12月)は、1年間で240万食のユーグレナクッキー配布を目指します。現在、首都ダッカを含む10県にユーグレナクッキーを配布していますが、今期はさらなる配布地域と配布生徒数の拡大を目指します。なお、240万食の年間目標に対し、1月は20.1万食を配布しました。

2022年度のクッキー配布枚数のグラフ

※1 2021年8月26日付で決算期(事業年度の末日)を毎年9月30日から12月31日に変更するための定款一部変更を 行っており、決算期変更の経過期間となる前期は2020年10月1日から2021年12月31日までの15カ月間の変則決算となりました。GENKIプログラムも前期は、2020年10月1日から2021年12月31日までの活動期となりした。

2.GENKIプログラム対象校の新学期開始の様子

皆さんは、バングラデシュの新学期についてご存知でしょうか?日本では4月に新学期が開始する学校がほとんどですが、バングラデシュでは1月に開始します。

バングラデシュでも入学式や始業式があり、親が出席し、校長先生などが挨拶することもあります。しかし家庭の事情などで、同じ年齢で順調に入学、進学することができない子どもたちもいるため、日本のように盛大に式を執り行う習慣はありません。

新学期初日には、GENKIプログラム対象校をはじめとした小学校では子どもたちに教科書が配布されます。2008年までは有償配布であったため、特にスラム街の子どもたちは友達と一緒に教科書を使ったり、上級生のおさがりの教科書を使っていたりしました。2009年以降は、新品の教科書が無償で全員に配布されています。教科書と同時に制服が配布される学校もあり、大きなNGOが運営する学校では制服は無償で配布されます。新しい教科書や制服を受け取った子どもたちは、新鮮な気持ちで新学期を迎えます。

新学期初日に教科書を受け取る子どもたち(コビキショール小学校)
新学期初日に教科書を受け取る子どもたち(コビキショール小学校)
制服を受け取る子ども(ドエル小学校)
制服を受け取る子ども (ドエル小学校)  
制服を着ている子ども(ドエル小学校)
制服を着ている子ども(ドエル小学校)

また、学校によっては新学期にあわせ校内の美化作業を行います。子どもたちが校内の汚れた壁をペンキで塗ったり、折り紙で作った花などを飾ったりします。新学期の始まりは、日本と同じようにバングラデシュの子どもたちにとっても特別なようです。

校内の美化作業を行う子どもたち(ペンキ塗り)(ナヤントラ小学校)
校内の美化作業を行う子どもたち(ペンキ塗り)(ナヤントラ小学校)
折り紙で作った色とりどりの花
校内の美化作業を行う子どもたち(折り紙で作った色とりどりの花)(ナヤントラ小学校)
校内の美化作業を行う子どもたち(折り紙で作った色とりどりの花)(ナヤントラ小学校)

そして、もう1つGENKIプログラム対象校に入学、転入してきた子どもたちにとって、新鮮なことがあります。それは、まさにGENKIプログラムです。GENKIプログラムのことを初めて知る子どもたちがほとんどのため、先生の協力を得てユーグレナとは何か?ユーグレナクッキーはどこで作られているのか?なぜ毎日食べることが体に良いのか?など子どもたちに分かりやすいように丁寧に説明します。最後にはユーグレナクッキーを皆で一緒に食べます。

ユーグレナクッキーについて説明する先生と一緒にユーグレナクッキーを食べる子どもたち(ナヤントラ小学校)
ユーグレナクッキーについて説明する先生と一緒にユーグレナクッキーを食べる子どもたち(ナヤントラ小学校)

エスエスケー小学校に転入してきた4年生のリツちゃん(12歳)は、昨年12月に家族と一緒にダッカに引っ越してきました。
「引っ越す前の小学校ではGENKIプログラムはなかったの。この間、ユーグレナクッキーのことを学び、もっとユーグレナクッキーについて知りたいと思うようになった!仲良くなった友達からも4つの味(バター、ミルク、オレンジ、レモン)のユーグレナクッキーがあることを教えてもらったので、毎日学校に来るのが楽しみ!」と話してくれました。

教科書とユーグレナクッキーを受け取るリツちゃん(左)
教科書とユーグレナクッキーを受け取るリツちゃん(左)
入学、転入により始めてユーグレナクッキーを食べる子どもたち(ナヤントラ小学校、コビキショール小学校)
入学、転入により始めてユーグレナクッキーを食べる子どもたち(ナヤントラ小学校、コビキショール小学校)
入学、転入により始めてユーグレナクッキーを食べる子どもたち(ナヤントラ小学校、コビキショール小学校)
入学、転入により始めてユーグレナクッキーを食べる子どもたち(ナヤントラ小学校、コビキショール小学校)

このように、私たちは新しくGENKIプログラムに参加する子どもたちへの支援も大事にしています。今年度もユーグレナクッキーで子どもたちの成長に貢献していきます。

3.新たな協賛パートナー企業の参加(株式会社ナチュラリープラス)

GENKIプログラムの協賛対象は、株式会社ユーグレナおよびユーグレナ・グループ各社の全商品でお買い上げいただいた売り上げの一部を協賛金として充てています。また社外では、GENKIプログラムのパートナー企業として、2022年1月末時点で9社に参加いただき、プログラムのロゴが掲載された商品の販売につき1個あたり10円の協賛金を拠出いただいております。

2022年1月よりパートナー企業として新たに参加いただきました株式会社ナチュラリープラスについて紹介いたします。
株式会社ナチュラリープラスは、1999年3月にマルチカロテノイドサプリメントの「スーパー・ルテイン」誕生とともに創業しました。以降、「地球全体を健康に導く健康支援企業」を企業理念に掲げ、カロテノイドや水素をはじめ、まだ世に広く知られていない素材を取り扱いながら、今では123の国と地域に製品を届けている会社です。

2008年頃、同社はユーグレナがもつ無限の可能性に着目し、また当社の理念が「地球全体を健康に導く」という同社のビジョンに合致したことが提携のきっかけとなりました。そして2010年にはユーグレナに含まれる“パラミロン”に着目したサプリメント「スーパー・ユーグレナ パラミロンARX」の発売に結実しました。この商品は幾度かのバージョンアップを経て、今年で発売12年目を迎えます。

栄養不足のバングラデシュの子どもたちの健康を支えるGENKIプログラムの仕組みと、「地球全体を健康に導く」同社の企業理念の親和性がこの度のGENKIプログラムの協賛に繋がりました。

株式会社ナチュラリープラス 名越代表取締役と協賛対象製品のスーパー・ユーグレナ パラミロンARX
株式会社ナチュラリープラス 名越代表取締役と協賛対象製品のスーパー・ユーグレナ パラミロンARX

名越代表取締役のGENKIプログラムへのコメントです。
「出雲社長がユーグレナへとたどり着いたきっかけとなったバングラデシュという地に、当社もこのような形で貢献できることを嬉しく思っております。バングラデシュでは子どもたちの栄養問題に加え、近年の首都圏人口増加にともない環境汚染も深刻であると聞きます。将来の発展を担う子どもたちが長く住み続けられる地球環境のためにも、プログラムを通して貢献できればこんなにうれしいことはありません。」

今後もパートナー企業の皆さまそれぞれの想いを形にできるよう、バングラデシュの子どもたちの栄養改善を目指し様々な取り組みを進めてまいります。

引き続きのご支援をどうぞよろしくお願い致します。