秋の夜長、つい読書やスマホに夢中になって夜更かししていませんか?昼間の時間が短くなる秋は、夏よりも睡眠時間が長くなるといわれていますが、ぐっすり眠れる人とそうでない人との差は、実は遺伝子が関係しているかもしれません。
ユーグレナ社では、9月3日「ぐっ(9)すり(3=スリー)」、秋の睡眠の日に合わせて、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにした「よく眠れる遺伝子タイプが多い都道府県ランキング」を公開しました。

■ 2万人以上のゲノムデータを使って「睡眠の質」を解析

今回は、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスの利用者の中から2万人以上のゲノムデータを使って、「睡眠の質(SNP:rs1005956)」という睡眠の質の高低に関する項目を解析しました。
その結果、よく眠れる遺伝子タイプの人の割合が相対的に高い都道府県、1位が奈良県(72.42%)、2位が秋田県(72.25%)、3位が 高知県(72%)という結果が出ました。

■ よく眠れる遺伝子タイプとは?

今回の調査で解析した「睡眠の質(SNP:rs1005956)」には、次の3つのタイプがあります。

  • 睡眠の質がより低めのタイプ(遺伝子型:CC)
  • 睡眠の質が低めのタイプ(遺伝子型:CT)
  • 一般的なタイプ(遺伝子型:TT)

この遺伝子の3つのタイプのなかで、相対的によく眠れていると想定される遺伝子型、つまり「一般的なタイプ(遺伝子型:TT)」に該当する人の推定割合を都道府県別に算出し、数値化しました。

【調査概要】
調査方法:ゲノムデータの解析結果をもとに調査
調査対象:「ジーンクエストALL」、「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」の利用者
対象者数:ゲノムデータ:21,371人
調査時期:2020年5月
調査項目:ゲノムデータ:「睡眠の質(SNP:rs1005956)」の項目について、「一般的なタイプ(遺伝子型:TT)」の推定割合を都道府県ごとに算出

■ 日本人の約6割は「よく眠れる」遺伝子タイプ

今回、調査の対象にした遺伝子「睡眠の質(SNP:rs1005956)」は、過去の研究において調べたところ睡眠との関係が示された遺伝子の候補の1つです。なお、日本人の63.9%の遺伝子型がよく眠れる遺伝子タイプである「一般的なタイプ(遺伝子型:TT)」でした。ご自身の遺伝子型が気になる方は、ぜひこの機会に「遺伝子解析サービス」でチェックしてみてください。

株式会社ジーンクエスト社長
株式会社ユーグレナ執行役員
高橋 祥子

睡眠と遺伝子の関係はこの数年でも研究が増えており、睡眠の体質の個人差が遺伝的な要因から説明されるようになってきています。
「全員が早起きすべき」や「睡眠時間が短い自慢」などの画一的にではなく、ご自身の睡眠の体質を把握して、それに合わせた生活を送ることが良いと思います。
より良い生活を送れるために遺伝子タイプを把握してみてはいかがでしょうか。


【ユーグレナ・マイヘルス遺伝子解析サービスとは】
個人の健康リスク・体質・祖先について300項目以上の遺伝子型を解析し、どのような病気にかかりやすいか、どのような体質の遺伝的傾向があるかについて結果を提供するサービスです。体質や病気の発症は遺伝要因だけでなく、食生活や生活環境など環境要因も大きく影響を受けるため、自分の遺伝子情報を理解したうえで生活習慣を見直すヒントに役立てることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス