~バングラデシュからのレポート~


2016年10月活動報告
~学校生活と宗教~

株式会社ユーグレナ
バングラデシュ事務所
シャヒッド(Shahid)
ユスフ(Yousuf)
モハイミヌル(Mohiminul)
ローシャン(Rowshan)

1.はじめに

いつもユーグレナGENKIプログラムをご支援いただき誠にありがとうございます。
 今月よりHa-Min Model Schoolという学校にクッキーの配布を始め、GENKIプログラムの対象校は34校になりました。また、今月は8日から12日にヒンドゥー教徒の祭日であるDurga Puja(ドゥルガー・プージャ)がありました。主に南アジアのベンガル地方(インドのコルカタ、バングラデシュ)で行われるお祭りです。ヒンドゥー教徒は、お祭りの際に食べるごちそうやお菓子を作り、親族や友人、近所に住む異なる宗教の人々にも配り、一緒にお祝いします。

2.学校の時間割と訪問活動

若者の人口が多いバングラデシュの学校は、学年ごとに午前と午後の二部に分かれ、授業が行われます。例えば、GENKIプログラムの対象校の1校であるA Block Arban小学校では、午前の部(8時から10時半)は1-3年生、午後の部(11 時から4時)は4-6年生と分かれています。先生に時間割を見せてもらったところ、国語や算数などの授業は日本と同様ですが、小学校1年生から英語の授業があったり、道徳の代わりに宗教の授業があったり、と日本との違いも見られます。宗教の授業は、イスラム教とヒンドゥー教の各宗教に分かれて授業が行われます。また、GENKIプログラム対象の小学校に通う多くの生徒たちが家計を支えるため、帰宅後はテンプ(小型バス)での乗車賃回収や果物を売る仕事をしています。
 弊社現地スタッフは小学校を訪問し、全学年の生徒たちがユーグレナクッキーを残さず食べてくれているかを確認し、先生や生徒の両親にGENKIプログラム活動報告やクッキーが含む栄養素を定期的に説明します(写真-2)。先生との対話を通じ、なるべく私たちが学校訪問をした時だけでは気づくことのできない生徒からの声や先生からの要望を聞き出し、意見交換をすることで活動改善を図っています。
 またクッキーの在庫切れが発生しないよう在庫を確認することも訪問活動の一部です。これからも学校訪問を通じ、先生、生徒たちとの対話を大事にしていきます。

  • 写真-1:4年生の算数の授業写真-1:4年生の算数の授業
  • 写真-2:先生、両親へのクッキー説明写真-2:先生、両親へのクッキー説明

3.宗教と小学校教育

バングラデシュはイスラム教の印象が強くありますが、キリスト教が支援している学校も存在します。2015年4月よりクッキーの配布を開始した小学校4校は、Basic Development Partner(BDP)というキリスト教団体によって運営されています。
 この学校の先生の多くはキリスト教徒ですが生徒にはイスラム教徒やヒンドゥー教徒もいます。学校ではキリスト教のお祝いであるクリスマスの行事が行われ、生徒たちは皆楽しんで参加します。雪が降らないバングラデシュですが、紙で作った雪でクリスマスを演出し、ケーキを食べたり、ダンスをしたりします(写真-4)。生徒たちは小さな頃から異なる宗教の文化を体験することにより、多様性を学んでいます。
 また、新年や国際母国記念日を学校全体でお祝いすることで、自国の文化、歴史についても学んでいます。

  • 写真-3:学校の外観写真-3:学校の外観
  • 写真-4:クリスマス行事写真-4:クリスマス行事

4.ユーグレナクッキーを食べている生徒の声とドゥルガー・プージャについて

写真-5:クッキーを食べるスルジョー君写真-5:クッキーを食べるスルジョー君

Basic Development Partner(BDP)が運営する小学校に通うスルジョー(Surjao)君はヒンドゥー教徒の小学3年生です。この学校の3年生の生徒数は30人で、その内スルジョー君を含む2名がヒンドゥー教徒です。スルジョー君は大多数のイスラム教徒の生徒たちと仲良く学校生活を送っています。
 スルジョー君は12月に実施される試験に向け、毎日必死に勉強しています。「クッキーを食べることで空腹感が和らぎ、勉強に集中できるようになった。今後もGENKIプログラムを継続して欲しい」と話していました。
 また、スルジョー君にドゥルガー・プージャの過ごし方について聞いたところ、「家族でダッカから40km離れた両親の実家に帰省し、親戚と集まってお祝いのご馳走を食べたり、お年玉をもらったり、夜な夜な歌を歌ってダンスをした!」と楽しそうに話してくれました。
 ドゥルガー・プージャは日本のお正月のようであり、期間中は人口の約90%がイスラム教徒を占めるバングラデシュでも祝日となり、街中にドゥルガー神の絵や像が飾られます。ダッカでも人々は宗教問わずドゥルガー神の像や出店を見に街へ繰り出し、夜には音楽が鳴り響きライブ会場のようになるなど、とても賑わいました。バングラデシュには、この様に異なる宗教祭事を一緒にお祝いする文化が存在します。

  • 写真-6:ドゥルガー神写真-6:ドゥルガー神
  • 写真-7:お祭りに食べるごちそう写真-7:お祭りに食べるごちそう

5.まとめ

今月は多様な宗教が共存するバングラデシュの一面をご紹介しました。
 今月から新たな現場スタッフ、イモン(Emon)がGENKIチームに加わることになりました。毎月クッキー配布校が増加しているため、スタッフを増員することでプログラムを拡大し、より多くの子どもたちにユーグレナクッキーを届けてまいります。
 下半期も目標達成に向けてしっかりと業務を推進していきますので、引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。


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